ASHITAKAAkino

瞳をとじてのASHITAKAAkinoのネタバレレビュー・内容・結末

瞳をとじて(2023年製作の映画)
3.4

このレビューはネタバレを含みます


どこにも戻りたくなくなる場所

名前に意味が?

ドライヤー亡きあとの映画に奇跡は存在しない


2024年映画16本目

ビクトル・エリセ帰還。とは言えないくらいライトファン、でも堪能。
他作な作家ではないのと、ミツバチしか観てないので作家論を深く語ることもできないけど、優れた作家は映像で語る。だから全部を台詞で語らせることはしないし、また映さない、というか絶妙な塩梅で隠す。でも想像の余地を、そして美しい余白を我々に提示する。よくある問いや主題的なことで語ることも私にはできない。ある種の「親切な不親切さ」が同居する。すでにクラシックなシネマに。

自身の映画や時代背景、映画化しようとして叶わなかった作品からの引用、またはインスピレーションを増幅させたある種の供養ともとれる作家としての意地。ザ・シネマメンバーズの良質な記事に、ミツバチからの引用(行為の意味的な)にはなるほどと。

アナがまたしてもアナで出ていて好き。犬、全シーン(特にキャップ)好き。靴のメタファー。リュミエールのパラパラ漫画のちょっとしたシーン超好き。
過去作はレンタルで見返します。
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