クロフネ

ある閉ざされた雪の山荘でのクロフネのレビュー・感想・評価

ある閉ざされた雪の山荘で(2024年製作の映画)
2.5
目隠しされてバスに乗せられて着いたところが海辺の貸別荘。新作舞台のオーディションで集められたというから、まったくの他人同士かと思ったら、6人はおなじ劇団の人間で、知り合いじゃないのは1人だけ。海沿いのバス停で降ろされた時点で目隠しとって、「海ってテンション上がるよねー」とかって、目隠しの意味なくね? 普通、建物に入るまで取らないでしょ。アホすぎる。

で、「ここは大雪で閉ざされた山荘です。これから殺人事件が起きるので、みなさん本気で役になりきってください」っていう設定が、物ごとを難しくしています。なぜなら、きっちりとしたクローズドサークルになり得てないから。そのため彼らの行動が演技なのか、それとも正直な反応なのかが曖昧になり、人が死んでも(そもそも本当に死んだのか? って思う)どこまで本気なのかが読めない。それに警察に通報しないことの理由としてもなんだか弱い。なので緊張感を生むこともなく、ストーリーはだらだらと進んでいきます。

誇張されているとはいえ、舞台俳優的な、いかにもな演技が見ていてつらかったです。
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