だいこんおろし

ぼくは君たちを憎まないことにしたのだいこんおろしのレビュー・感想・評価

3.9
テロその後、文章をSNSに投稿し一躍時の人となった夫。残された幼い我が子との二人の日々。
世界中から届く賛同の声も、周囲の思いやりも、身内の厳しい助言も、喪失を刻み付けるものであったようだ。自らのメッセージによって、現実を噛みしめ、さらに苦しむ姿があった。息子の無邪気な悲しみが切ない。
混乱が続く中、感情の整理もついていないが、ようやく遺体と対面できた夜の言葉だった。
言葉の意味を、また問われるような現実が起きている。
だいこんおろし

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