ニンフォマニアック Vol.2のだいこんおろしのレビュー・感想・評価

ジョー役ケンズブールに圧倒される。アンチクライストで母性と魔性を内包する女性性を壮絶に演じた彼女ならではの役どころ。監督との信頼関係が感じられた。宗教や倫理を問わないところで振り切れている。自らを依存症ではなく、色情狂と宣言する骨太感が凄い。もはや修行のようにしかみえないが、物語の続きを知りたくて、彼女の足取りから目が離せなくなる。
良き聞き手だったセリグマンとの結末、ジョーの長い衝動の時代の終わりを告げる音のように聞こえた。
WOWOW監督特集にて。