NaokiAburatani

キラー・ナマケモノのNaokiAburataniのレビュー・感想・評価

キラー・ナマケモノ(2023年製作の映画)
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ゴジラ✕コングが熱い戦いを繰り広げている裏でもう一つのモンスター映画がひっそりと産声をあげていた。ゴジコンと同日封切りの意気込みだけは買いたい。

正直マリウポリの20日間を観たことで情緒が崩れ、辛い気持ちだったのだが、中々の内容にある意味救われた。そういう意味ではこういう映画も自分にとって必要なんだと思えた。

徹頭徹尾ツッコミ所しかないが、SNSに振り回される若者の薄っぺらさを表現したということであれば、膝を叩いてしまう内容ではあった。

誰が誰に投票したか分かる方式が実に民主主義的(独裁者有)で吹き出してしまった。
パニック起こしている相手に「落ち着け!」と言いながら放つ腰の入った本気パンチが妙に生々しくて笑った。
後、作中恐らく唯一まともな人物である車にはねられた主人公の友人が点滴しながら助けに来た絵面も笑った。

作中主人公がやったことは密猟ペットショップからナマケモノを強奪したことだけで、どちらかと言うと勝手に連れて来られて弱肉強食の掟に沿って行動したナマケモノの方に感情移入してしまったんだが、それが正解なんだろうか‥後、誰かシャワーゲームのルールを教えてくれ。
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