お兄様の男気によって暗雲に光が差し込むお話。
名家の一族だが父親の死で居た堪れなくなる母と末の節子。
心苦しくも慎ましく生きる二人。女性が生きる術も自由もない時代に、たらい回しにされ厄介者にされる姿…
このレビューはネタバレを含みます
親不孝で不親切な兄弟に次男がブチギレる話。
次男が理想的な人物として描かれすぎな感じもするけど、一周忌の場面で三人だけが一緒に食事するシーンにはちょっと感動させられた。ブチギレる佐分利信の演技も見…
小津のテーマであるところの家族の解体が描かれ、親族の不義理の連続で観客を大いにイラつかせた後、佐分利信の説教でスカッとジャパン
みたいな映画
毎回どの作品も小波のようにじわりじわりと心動かされてきた…
家父長が亡くなって家が無くなったら未亡人はどうなる?という設定。
日本社会への鋭い観察眼が脚本に反映されている。
小津の後の作品に頻出するテーマが映画の中にいくつもあり、ある意味試金石的な作品なのか…
今や絶滅寸前もしくは既に絶滅の美しい日本語にうっとりします。でもけっこうきついお姉様たちに言われっぱなしの高峰三枝子とお母さん可哀想。じっと耐える姿がまた上品。佐分利信いつも遅刻して来て何ーとか思っ…
>>続きを読む観れるものなら全作観たい小津安二郎監督映画。年月かけて今作が16作目。
現在も観られる作品に限ると未鑑賞は僅かになってきました。
いや、これは面白かった。
古い作品なのでノイズが大きかったり聴き取…
〖1940年代映画:人間ドラマ:松竹:日本名作映画集〗
1941年製作で、父の死をきっかけに解体してゆく大家族を描いた人間ドラマらしい⁉️
小津ワールドらしい家族ドラマを描いた作品でした。
202…
あの状況を作って飯を食いましょう、これは美味いですよとか言う佐分利信コワすぎる(それが弔いだろうから仕方ないし、演出として正当性を持つからおもしろい)。ロングの画がとっても格好良い。それ以前も家族間…
>>続きを読むこないだ小津安二郎の1930年に上映された『その夜の妻』という映画を観て、無声映画という事もあるけど、正直色んな部分があんまり面白くないなと思ったのですが、あれから、今回の映画が1941年上映、11…
>>続きを読む松竹株式会社