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ハウルの動く城のjellyfishのレビュー・感想・評価

ハウルの動く城(2004年製作の映画)
4.8
パンフレットを買いに行くだけのつもりが、結局5回目の『君たちはどう生きるか』を観てきたら完全ジブリモードに入ってしまって他のジブリ作品をまた見返したくなった👀

昔、『ハウルの動く城』が1番好きだと言う外国人の母に「どんなメッセージが込められてると思う?」と聞いたら「火を大事にしよう」って返ってきて大笑いしたことがあるんだけど、
『ハウルの動く城』もわりと難しい作品ではあると思う。小さい頃はもちろん何を伝えたいのか理解出来なかったし、むしろ、あの動く城や魔女、ぶよぶよした黒いやつらに不気味さを、空襲の様子には恐怖を感じていた。けど大人になってやっと理解してくるとやっぱり深くて、他の作品同様、幻想的でとても美しい作品だと思った。
ハウルが眠ってたあの部屋がとても好き🔮それこそ、小さい頃はただのガラクタの寄せ集めとしか思わなかったのを、それらは全部魔女除けのまじないだということが分かって、大胆で強そうなハウルだけど、彼のヘタレな性格も伝わってくる。戦争が嫌で逃げ回ったり、髪の色で泣き喚いたり。片付けや掃除もせずにどんどん増築してできた城もそうなんだろうね。
そんなハウルだけど、彼に出会わなければソフィーはあのまま両親の帽子屋を継ぐべき長女として生きてただろうし、自分に自信がなかったソフィーが強くなっていくのも、まるで子供のようだったハウルが男らしくなっていくのも、血の繋がりは無くても"家族"だと思える大切な人達に出会えたのも、それら全部が"愛"なんだと凄く思う。
正解は分からないけど、私には『ハウルの動く城』はしっかりラブストーリーにみえるし、それを作った宮崎駿もとてもロマンチストなんだろうなと思う。

これだからジブリ作品はほんと飽きない。語り出すとキリがない。無限大。

母が言った「火を大事にしよう」も立派なメッセージなのでしょう😆

海外向けではあるけど『君たちがどう生きるか』の場面写真が公開されたし、映画の公開からもそれなりに経つから、パンフレットを見ながら描いたアオサギをプロフィール画にしてみた( Ꙭ)
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