クロフネ

あこがれのクロフネのレビュー・感想・評価

あこがれ(1966年製作の映画)
3.0
若いふたりの青春映画というよりも、自分の足でしっかりと立つ昭和の女たちを描いた作品という印象が強かったです。新珠三千代演じる養護施設の教師を筆頭に、一郎の育ての親(賀原夏子)や実母(乙羽信子)、そして主人公である内藤洋子まで、それぞれが確固とした自分の信条を持って生きているように思えました。それにひきかえ、小沢昭一や加東大介の情けなさといったら…。
まあ彼らも最終的には名誉回復してましたが。

見終わったあとに、信子の子供時代を演じていたのが林寛子だったと知りました。あと、乙羽信子って夏帆にそっくりですよね。というか「夏帆は」か。

もうひとつ、新珠三千代みたいなおせっかいおばさんは、現代では疎まれるしポリコレ的にも絶対許されないだろうなあと思いました。それが残念なのかそうでないかはわかりません。
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