ギリギリの世界。単なるブルジョワ崩壊ものとしては観なかった。
過度な脚色に頼らない「普通の会話」の中で、浮かびあがる溝と感情の機微の蓄積
家族同士のショットを長回しで捉えて、ソフィーが介入するたび…
ポンジュノのパラサイトを思い出す。筋運びがうまく、一つ一つの所作に意味がある。シャブロル本人の解説によれば、本当に一シーンごとに趣向を凝らしているらしく、そのおかげで面白いとしか言いようがない傑作サ…
>>続きを読む意地悪いほどの強烈なシニシズム。
一度彼らの関係性がひっくり返った様は恐ろしくも、どこかそのリセットはスカッとしている。この洒脱さはシャブロル流石。
資本主義的な現実を否定するかのような彼女たちの行…
裕福な家庭の裏にある複雑な事情とメイドのサンドリーヌ・ボネールのギャップがズレを生んでお互いのストレスを蓄積させ、そこにヤバい奴でボネールの友人イザベル・ユペールが加わることで狂気がどんどん加速して…
>>続きを読む惨劇とその後の顛末に2度唸る。発達障害や自閉の人たちの気質を完璧に捉えていると感じる。また一般人の悪意ない偽善と傲慢、無神経も十二分に示す。人間は誰しも見えない悪意を抱え切れない程持って生きているの…
>>続きを読む