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さくらももこワールド ちびまる子ちゃん わたしの好きな歌のryotaのネタバレレビュー・内容・結末

3.8

このレビューはネタバレを含みます

正直全く興味なかったんですけれども、人に勧められて思い切って観ることにしました。 で結果、号泣(笑)。こういう純粋すぎる映画ってたまりません。大人になってしまったなぁと思いつつも、まだこの映画で泣けるって自分もまだまだいけるなと思ったりして。まさか、ちびまる子ちゃんで泣けるとは(笑)。

映画の前半はテレビシリーズと基本的には同じく、まる子たちの日常の中にイメージしたアニメシーンがフラッシュバックされます。そこに流れる曲のセンスが思いのほかかっこよくて驚きます。ちょっと前の言い方だとイカしてるってやつ。簡単に東京(だよね?)と静岡を子供が行ったり来たりするのはちょっと不思議でしたが、そんなことを細かく考えても仕方がないわけで。たまたま出会った絵描きのお姉さんとの出会いから、学校で習った馬の歌がとても悲しいと言うことに気づかされます。 まぁありがちな展開ではあるものの、まんまとその術中にはまってしっかりその世界にはまってしまうと、さあ大変。悲しい馬のお話からまる子が絵を描くわけですが、さほど悲しいと言うよりも、馬との日々を大切にして、これからもその気持ちを忘れずにいようと言うきれいな展開になっていきます。お姉さんとマルコの間柄が実の姉ではなく、憧れの姉と言うところがなんだかとても切なくて楽しくてよくわかるし、そういった憧れのお姉さんと言う存在がなんともノスタルジックで素敵です。お姉さんは彼氏と結婚して北海道へ行ってしまうのですが、 花嫁衣装を着たお姉さんの姿を見るまる子の寂しさと悲しさがやたらと響いていい感じで泣けます。こんなことで泣けるっていうのも不思議ですが、実際見てみるとあまりの純粋な作品に驚かされるんです。

間違いなく子供向け作品ではありますが、こういう作品を今の子供たちが観てどんなふうに思うんだろう?もしかしたら何とも思わないのかもしれません。でもそれでもいいから観て欲しいなと思ったりします。おじさんの切なる願いです。
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