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余命10年のryotaのネタバレレビュー・内容・結末

余命10年(2022年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

こういう映画は本当は苦手なんですけれども、最近コメディーだったりエロいやつだったりアクションだったりそんな映画ばっかり観てたので、ここら辺で気分を変えて泣こうと思ってあえて観てみました (笑)。思った以上にストレートな難病もので、不覚にも泣きそうになってしまいました。まさに思惑通り。

恐ろしくストレートに描いた作品で、ほぼひねりもなく、余命10年をただただ生き抜いた1人の女性の姿はとても良い人生だったのではと思ってしまいます。もちろん何度も悩み苦しみ、大変な思いをして生きていると言う事はわかるんですが、にしても、やはりこれだけ友達や好きな人に助けられ、ある意味うらやましい人生だったのではないかなと思うと、それだけで少しほっとするというか。 死の直前に空想する自分の結婚や出産などおそらくは経験できないことは、確かに切なすぎるけど、最後の主人公の少しだけの笑顔がそれを全て象徴しているように思いました・・・うんでもやっぱり少しこういう映画は苦手かな。観終わった後どうしていいかよくわからないんです。余命が宣告されたら、果たしてその中でどんな人生を自分を歩むのかと真面目に考えると、少し自信がありません。もちろん最初は自暴自棄というか何をしていいかわからず、仕事にもつけず、ただじっと家にいるしかないと言う途方もない虚しさを感じて、ただそれでも少しずつ生きる意味なんかを考え始めて気がつけば、余命が来るなんて寂しすぎるじゃないですか。思い出をビデオに撮って、それを病室で最後1人で見る姿は辛すぎます。楽しいけど辛すぎます。

少し観たの後悔しつつもでも美しい映像と…まぁこれも彼女から見た原風景だとすれば、もちろん美しいのだけれども、その映像とともに映画を堪能する良い時間であったと思います。

なんかめちゃくちゃ褒めたような感じがしますが、結局そうなっちゃうんですよね、こういう映画って。ちょっとずるいですよ。小松菜奈めちゃくちゃはまってるし、他のキャストもなかなか豪華でかつ手練ぞろい。万全の布陣で臨んだ王道難病恋愛映画だと思いました。1度は観てみるといいかもしれません。
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