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トゥルーマン・ショーのaのレビュー・感想・評価

トゥルーマン・ショー(1998年製作の映画)
3.0
制作陣の詰めが甘くないだろうか。よくあれで30年間騙せてたな、とういうのが一番の感想だった。

勿論、フィクションだと言うことは分かっているが、インタビューシーンで「批判的な意見は少数」という台詞があったように、他人の人生を24時間放映し続けているのにも関わらず、ここまで批判されずに放映し続けた事も、「娯楽」の1つが終わったら、すぐに忘れてしまったように次の「娯楽」を探した事にも気持ち悪さを感じた。

が、その感想はあまりに綺麗事だと反省した。実際に私達が生きてる世界でも、芸能人だけでなく、少し話題になった一般人さえも追っかけ回して「娯楽」にしている。
特に、芸能人の遭遇情報は「良い物」として拡散され、それこそシルビアのような人は極少数になるだろう。

この作品を見る事になったきっかけは、応援しているアイドルがオマージュ作品を発表したからだったが、自分が他人の人生を消費する側の人間だからこそ、その行為の「異常さ」を客観視できる有り難い機会となった。

それから、私はどちらのファンでもないので、もし違ったら申し訳ないのだが、「念のため、こんにちはとこんばんはを。」と言うジム・キャリーさんの笑顔が、宮野真守さんのように見え、不思議な気持ちになった。
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