うりぼう

ヘアーのうりぼうのネタバレレビュー・内容・結末

ヘアー(1979年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

面白かった。自由に生きるニューヨークの若者たち。徴兵されて、オクラホマから父に50ドルの餞別をを貰いクロードがやってくる。セレブの大学生シーラは仲間と公園で乗馬。3人が出会い交錯していく。

自由に見える若者達にも家族があり、問題を抱え、もがく。クロードは、薬をやっても、捕まっても、彼女が止めても、徴兵に応ずることは揺るがない。神に認められているから。その健全さは、米国の象徴。

対極のバーガー、好きな事をし、気に入った人の為ならどこにでも行き、一歩も引かない。友の為なら親にさえ頭を下げる。

セレブなシーラ、常識に囚われて、その自由さにたじろぎ、裸で飛び込む先に悪戯。そのまま、タクシーに飛び乗る。その勇気に皆一本取られ、認められる。両者を知る彼女に怖いものはない。

友に会うために数千キロを走り、基地に潜り込み、クロードを誘う。彼は遊びでないと拒否、バーガーも本気だと身代わりに残る。彼は、そのままベトナムへ。

クロードは神に認められているが、皮肉。彼は残り、バーガーはベトナムに散る、クロードとして。ホワイトハウスを反戦の若者が取り巻く中。

躍動する歌と踊り。ベトナムに苦悩しながらも、確たるアメリカがある。
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