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男たちの大和/YAMATOのspoornerizmのレビュー・感想・評価

男たちの大和/YAMATO(2005年製作の映画)
3.3
10年ぶりくらいに観て、親と泣いた。

松山ケンイチさんが「くん」だった頃の。
反町隆さんのコック姿、軍人姿、滲み出る優しそうな芯のある感じの役、最高だったなぁ。中村獅童さんは、ああいうアウトライダー的存在は定評あるなぁ。

記憶では戦艦大和が無防備に突撃して沈没するところが大きかったのだけど

今回見直して、戦闘部分でない所で何度もググっときた。

西くんのお母さんに戦死を告げにゆく姿、その後の田植えのところ、突っ伏して「許してください」と詫びたところ、お母さんも酷いこと行って堪忍と涙ながらに謝ったところ、あそこがわかって1番辛かった。

そういえば、蒼井優さんの、あの時代のおさげは昔見た時も今も最強だと思った。

が、広島原爆資料館に行った後では、傷はあんなもんじゃなかったハズと、少し冷めた目線で観てしまった。もちろん蒼井さんのせいじゃないけど。それに撮影した頃の解釈なんだろうけど、原子爆弾からそれほどたたずに救護所などで亡くなった方はあんな綺麗な顔、包帯に滲む血で済む傷ではない、と思う。

戦艦大和の真実はいろんな意味であんなじゃない、って言われてるけど、それとは別に、戦争の映画って、年に1回は見るべきだなって思った。
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