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告発の行方のjellyfishのレビュー・感想・評価

告発の行方(1988年製作の映画)
3.6
内容としては重い話で人によっては観てて辛い映画だと思う。映画自体はフィクションだけど、実際のところアメリカでは5人に1人はレイプ被害を受けている。映画の最後にもアメリカでは6分に1件の割合でレイプ事件が発生し、そのうち4件に1件は複数犯によるというような事が流れた。
事件の日、主人公は酔ってた上にマリファナを吸ってた。他にもいくつかの理由でどうしても裁判では不利な立場に。それもあって検事のキャサリンは最初はフェアとは言えないやり方だったけど、途中からどれだけ状況が不利でも一生懸命動いて最後まで諦めなかったこと、そしてあの堂々とした態度、最後には犯人の有罪判決を勝ちとったことに感動した。
日本でもレイプ事件の立証は難しく、無罪判決になる事は多いらしい。男女どちらかとかは関係なしにどちらも、見た目が少しチャラかったり、遊んでたりするからと言ってそういった目で見られるのはおかしい。サラに原因があったか、なかったかで言ったら難しいところではあるけどいずれにしろ誰かの欲望のせいであんな扱いを受けていいことにはならない。犯罪は犯罪。
生々しい話ではあるけど色んな視点からみて興味深いものだった。
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