Emma

ヤンキー・ドゥードゥル・ダンディのEmmaのレビュー・感想・評価

4.0
何となく濱田岳に見えてしまうキャグニーが歌って踊ってアメリカ魂を見せつけてくる映画。耳に残る曲が多くて、見れば見るほどアメリカへの愛国心が湧き上がってくる。個人的にはアメリカの歴史を歌とともに辿っていくシーンが好き。はためく星条旗と愛国歌がカッコよくて憧れる。
まぁプロパガンダ映画なのは見ての通りなんだけど、だから避けるってのは勿体ないと思う。確かに、ラストのオーバーゼアを歌いながら出陣する兵士たちのシーンは感動ものなんだけど、戦争を肯定してる気がしちゃって気になる。戦時中だから鼓舞するのは当たり前なんだろうけど、戦争が輝かしくて立派なものなわけないって思ってしまう。
それはそうとして、キャグニーはハティマクダニエル(黒人女優初のオスカー受賞者)の友人であり、彼女の葬式に出席した唯一の白人のスターだと言われています。
(もちろん花を送ってくれた白人は多くいましたが)
ギャング役が有名な彼ですが、実際はとても良い人だったそうで、本人は自身をSong&Dance manと称しており、この役は彼の1番のお気に入りだったようです。元々は歌って踊る系の俳優で、タップダンスの名手であったのにギャング役ばかりやらされたという所に、儲け主義のハリウッドの闇をちょこっと感じたりします。
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