Emma

ある少年の告白のEmmaのレビュー・感想・評価

ある少年の告白(2018年製作の映画)
3.5
同性愛者の物語と言うより、父と子、家族の物語という感じ。
全編通して胸糞悪いシーン多いのでズーンと気分は下がるけど、最後は救いのある終わりでスっとなる。
ジャレッドがお父さんに「僕はゲイで父さんの息子だ。それは永遠に変わらない。あなたが変われないなら僕達は終わりだ。」というシーンが辛いけど、同時に自分らしく生きる強さを身につけた主人公に拍手を送りたくなる。
でもきっと、お父さんも辛かろう。生まれた時から同性愛は悪だと教えられてきたんだもんな。それって言わば洗脳に近い。
施設の職員らも皆、無理やり矯正された(ことになってる)同性愛者たち。
Boy Erased、消された少年とは同性愛者である自分を強引に消されてしまった彼らや、キャメロンを含む多くの少年達のことなんじゃないかな、なんて。
もう少しキャラクターを掘り下げて欲しい気もしたけど、いい映画でした。

同性愛が病気なわけない。
異常でも障害でもない。だから治すなんて考え自体が狂ってる。
人を愛することは性別関係なく素晴らしいことだし、彼らには当然結婚する権利もある。一体誰がどうして男女だけが結婚していい、愛し合っていいなんて決められる?
そんな権利誰にもないのに差別主義者たちは今日ものさばる。なんて傲慢な人々なんだろう。恥を知れ。
Emma

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