音楽も作為的な演技もほぼなく徹底した引き算の世界。しかし圧倒的ダイナミズムで描かれる拝金主義。
金が全ての社会に投げ込まれた偽札。偽札の負の連鎖で善良な人間が殺人鬼になっていく過程を、人間的視点を…
ブレッソンの映画は観客側から面白がろうとしないと面白くない感じがして苦手だったんだが、これはひたすら面白くてビックリした。目茶苦茶やっていて最高でしかない。
『HANA-BI』オープニングのデクパ…
なんて完成された作品だろう。
感動した、泣いた作品は山のようにあるが、完成度が怖くて身震いがした作品はそんなにない。
ロベール・ブレッソン監督の作品は「抵抗」「掏摸」「ジャンヌ・ダルク裁判」を観…
オールタイムベストでした
残酷なまでの不条理さとラストの奇跡のような救い(と解釈してる)。
このバランスの取り方も絶妙。
罪を犯す「手」のクローズアップが、より事の重大さと時間の不可逆性を示してる…
全体的に寒色な画作り。とにかく色彩が素晴らしい。ドアからドアへと紡がれていくいつものブレッソン。今作はそこに刑務所の檻の演出の反復がある。全体的に冷たく突き放したタッチ。
ああ俺はブレッソンが本…
悲劇と呼ぶにはあまりにも感傷のそぶりがない。悪の冷徹な解剖を実演されているような気分だ。劇伴音楽は一切なし。画面が切り取る空間、それだけで作られた純粋な物語。類推、誇張(ズーム)、緩急のリズム。これ…
>>続きを読む