面白いけど映画的に優れているかというと疑問。
最初マルギットが元夫の話しをしていながら奥のイルムヘルマンにズームアップしたあとにフォーカスアウトさせて右パンでマルギットのフレーム合わせるショットは…
絵画→ベッド→アトリエと、家の空間の奥行きそのものがヒエラルキー化されている。
マレーネは、アトリエで仕事をするし、カーリーンは頻繁に絵画=男性性に接触する。
奥行きを横から取る時は唯一ヒエラルキー…
久しぶりに気力・体力・集中力がそろった(と思った)ので家でファスビンダーでも観るかと思ったらびっくりするくらい会話の内容が頭に入ってこなかった。これは映画館で観ないとダメだ。それにしてもどこを切り取…
>>続きを読む1972年ベルリン国際映画祭 出品
1973年ロカルノ国際映画祭 出品
ファッションデザイナーのペトラ・フォン・カントの部屋のみで繰り広げられる室内劇。
愛情はこうも人間をみっともなくさせるものな…
ペトラ・フォン・カントは使用人マレーネのブラインドを開ける音に起こされ母に電話をかける。母は半年間マイアミに出掛けるとのことで、ペトラはお金を工面すると告げる。友人シドニーが訪ねて来て、ペトラが夫と…
>>続きを読む古い映画は見ない主義(??)だけど、フランソワ・オゾン監督の「苦い涙」を見たので、ついでに(?)元となった1970年代のこの映画も鑑賞。
登場人物が、男女入れ替わっている事を除けば、ほぼ同様の内容…
初ファスベンダー。時間(タイミング)と構図(視点)がガッチリ組み合ったメロドラマだった。
ペトラの鷹揚な台詞回しとSmoke Gets In Your Eyesのスローな時間の流れ。かざした手の下か…
このレビューはネタバレを含みます
オゾン版を観た直後に鑑賞。びっくりするほどあらすじが同じであることがわかる。ただ、主人公は身勝手で偉そうであるのは変わらないのだが、作品に横たわる雰囲気は本作の方が暗く、主人公の姿がより悲しく見えた…
>>続きを読む『ペトラフォンカントの苦い涙』('72独)観た。室内劇。マネキンがたくさん置かれた不思議な部屋に痩せた女が君臨するベッド、奴隷のように立ち働く痩せた女(若くはない、メーク濃い)。女主人は二度の離婚を…
>>続きを読むニュー・ジャーマン・シネマの鬼才、1982年に37歳の若さで亡くなったライナー・ヴェルナー・ファスビンダーが1971年に書いた5幕構成の戯曲を、自ら監督・脚本して映画化した室内劇。
ヒロインの仕事場…