PIFの作品を3本見たが(「La guerra per amore」「Momenti di trasclabile felicita」)、その中でいちばん面白かった。
映画はパレルモにはマフィアと闘って殉死した人々の碑があちこちにあることを教えてくれる。また、PIFの彼らへの敬意がひしひしと伝わってきた。
主人公アルトゥーロの人生にマフィアと闘った人たち(議員、判事、カラビニエーリの長など)を絡ませていくシナリオがうまい。
モンタージュも巧みで、しばしばドキュメンタリー映像らしきものがインサートされ、当時の映像と思わせておいて、その中に主人公たちが出てくるなど、見ている者の頭を休ませない。
イリス(リコッタクリームとチョコレート入りのドーナツ)はカロリー高そうだが食べてみたくなる。
タイトルは父親が少年アルトゥーロに言うセリフだが、なぜマフィアは夏にしか殺しをしないのか分からずじまいで気になる。もしくは、マフィアにおびえる息子を単に安心させようとして言ったのか。(そのシーンは冬だった)。
PIFがピアノ伴奏で失態、退場となった時のお辞儀がかわいらしかった。