依羅

白河夜船の依羅のレビュー・感想・評価

白河夜船(2015年製作の映画)
5.0
親友が亡くなったら。妻が植物状態になったら。

ポッカリと心に穴が空いてしまった、あるいは疲弊しすぎて無のような状態に陥ってしまった、そんな2人の仄明るい恋模様と、主人公のちょっとした、でも確実な一歩を静かに描いた作品。

彼女が暗闇から脱する一方で、彼は光の下に出て来られるのだろうか、そんな一抹の不安も感じつつ。
でも、いつまでも暗がりにいたって、別に悪いことじゃない。
助かりたいか、そうでないか、助かる機会を得られるか、それに尽きるのかな…。

原作も読んでみようと思います。
依羅

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