【純文学は退屈】
70年前のモノクロ映画だけど、最近、東京の名画座で初めて鑑賞。
しかし、退屈だった。
田舎に暮らすミドルティーン少女の鬱屈した日々を追っている。ヒロインは(短髪のせいもあ…
このレビューはネタバレを含みます
アラン・アーキン主演『愛すれど心さびしく』、ジョン・ヒューストン監督『禁じられた情事の森』で知られる、20世紀半ばアメリカ南部を代表する女流作家カーソン・マッカラーズの代表作の映画化。
描かれる世界…
椅子の上に体育座りするフランキーの脚と肘がちゃんと汚い。鉈で足の棘を取ろうとしたり、肘の汚れを爪で掻きむしったりする仕草、皮膚に滲む汗がここまで痛々しいことってなかなかないと思う。あそこまでドアを開…
>>続きを読む自分の感情がコントロールできないティーンエイジャーの女の子の捲し立てるセリフの狂いっぷりが面白いのだけど、ずっとこの調子で変化がないので段々飽きる。音楽が説明的でショットも凡庸。隣人の少年や黒人の青…
>>続きを読む他者との断絶を示す少女の肘の汚れは、彼女がついに兄夫婦からも拒絶されたとき、決定的に濃度を増す。少女がようやく関係を切り結ぶ相手はついぞ画面に現れることはなく、彼女は(物語の帰結とは裏腹に)孤独の情…
>>続きを読む前回上映時に面白かったのに寝てしまって後悔した記憶があったので再見した。2年前見たときよりもフランキーの絶叫はしんどくて、2年前見たときよりも三人の「His Eye Is on the Sparro…
>>続きを読むエキセントリックな12歳の少女を観ながら、幼い隣人の従弟を観ながら、少女に教え諭すメイドを観ながら、そして職人の父親を観ながら、これ最近観たような作品だぞ、とモヤモヤし始める。
題名からお気楽なコ…