山田

映画ドラえもん のび太の宝島の山田のレビュー・感想・評価

4.0
映画ドラえもん38作目
キャッチコピー「見つけたのは、宝物以上の、宝物。」

久しぶりのドラえもん鑑賞。だからなのかなんか無性に感動してしまってちょこちょこ感極まり泣いて観てた。軽く流し見する気持ちで観始めたのに結構真剣に観てしまった。
出来杉くんが宝島の本をお馴染みのメンバーに読み聞かせた事がきっかけでのび太がいつものように宝島を探そうと言い出す。見つからなかったら鼻からカルボナーラを食べてやると言って大騒ぎしていつものようにドラえもんに泣きつき冒険に出かける。
実は冒険のしたい男ジャイアンも新しく見つかった島にイカダで向かおうとしててのび太より非現実的でかわいい。うっかり出くわしたジャイアンたちにあっさり船を奪われるシーンは、強奪されたもののなんだか彼らの仲の良さを感じられて良いシーンだった。
結構たくさんのキャラクターが出てくるけどそれぞれそれなりに色が異なり魅力的な子が多く感じた。しずかとセーラで髪色が違うと主張する詩人と、女心がわかってないと嗜めるトマト。すぐ騙されるガガと妙にかっこいい女海賊ビビ(ご夫婦だそうです)割とこのキャラクターたちがお気に入りでした。
セーラとしずかちゃんが楽しそうに過ごしてるのも双子みたいで可愛かった。でも割と目立つ行動してたので「キミらは見つからない様に行動している訳ではないのかい?」と度々混乱はした。セーラとしずかちゃんの事情を分かった上で匿ってくれてた食堂の面々も割とみんな個性的で天空の城ラピュタのドーラー家みたいで好き。

一方で疑問もたくさん残った。
なんで海賊なのか、なんで各時代から宝物を集めているのか、船の複雑な事情ってなんなのか、未来を救うために地球のエネルギーを欲していたシルバーが「地球に与える影響は限定的なもの」と言っていたのにドラえもんとのび太が身を削ってまで取り返そうとする地球エネルギーとはなんなのか、結局集めた宝が何かの役に立つのか、子供と対立させる必要はあったのか、のび助とのび太の対立に関してはただの早とちりというか宿題やったら宝島探していいって感じじゃんパパ。わがまますぎるだろのび太。と思って観てた。

観てる時はめちゃくちゃ良いなと感動して観ていたけど、落ち着いて考えるとちょっと疑問点が多く残った映画でした。でも面白かった。親子で見るには良い映画。
山田

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