山田

ラーゲリより愛を込めての山田のネタバレレビュー・内容・結末

ラーゲリより愛を込めて(2022年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

母が鑑賞したがっていたのでアマプラで鑑賞。絶対泣くだろうなと思ってたので正直一人で観たかった。
シベリアの強制収容所ラーゲリに収容された日本の捕虜兵たちが過酷な生活を強いられる中、希望を失わない山本に励まされながら帰国までの日々を過ごすお話。
収容所から妻に手紙を送る感動話と思っていたけどほとんど手紙は送らない。正確には送れない。文字を書く事はスパイと見なされ没収されてしまう。
収容所には兵士でない者まで居て、その現実に山本も心が打ちひしがれそうになるが繰り返し希望を謳い周りを励まし、励まされて次第に兵士たちは人間らしさを取り戻していく。

絶対感動ものになるのは分かっているし涙腺が緩いのでほぼ確実に泣いてしまうのでこうしてまんまと号泣しているのが大変悔しいが、あの4人が山本の遺書を記憶して遺族に届けるなど泣かないわけがない。
自分たちが会いたい家族は戦争で亡くなっているのに、それぞれが山本の家族に山本の想いを伝えにいき、それぞれが自分の家族とも重ねる。全てが無念である。

今もなお無くならない戦争だけど、人々の悲しみの上に成り立つものなどあってはならない。生きるって重い。

Mrs.GREENAPPLEのSoranjiが元々好きだったけど本作を映画館で観て聴いていたら私はしばらく席を立てなかったと思う。
山田

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