山田

映画ドラえもん のび太の宇宙小戦争(リトルスターウォーズ) 2021の山田のレビュー・感想・評価

3.0
映画ドラえもんシリーズ6作目をリメイクした41作目。
キャッチコピー「守ってみせる。友だちも、この星も。」

リメイク作という事で比較してみちゃうけど私が旧作を観たのが2022年。記憶としては薄らぼんやりしたものだけれど、パピと出会って星に向かうまでの展開はかなり早かったように感じた。
牛乳風呂や好きなものたらふく食べたいっていう小さいからこそ叶えられる子供たちの夢を実行するシーンは旧作の方が見てる者としてもワクワク感が感じられてた気がする。
大きく異なるのは戦争をするにあたっての敵機が無人機になっている事。旧作では対反乱軍ピシアの人たちが乗った機体が撃墜されていたので子どもたちがやるべき事ではないとずっと胸に引っかかっていた。その部分が無人機である分グッと軽くなった様に思う。戦争であることに変わりはないんだけど、一番関係ないところにいたのび太たちが反乱軍とはいえ同じピリカ星人を自分たちが「助けたい」と思うパピ達側に寄り添うだけで命の線引きをしているのが腑に落ちずにいたのでちゃんと調べて無人機だから大丈夫だよ!と教えてくれるスネ夫のなんと優しい事…彼らが命を殺めているわけではないと思うとホッとする。
ただ無人機とはいえ踏んで投げて壊してる姿は子どもの無慈悲さを感じてちょっと怖かった。笑

今回スネ夫以外のメンバーが命かえりみずやる気に満ち溢れている。あまりに勇気ありすぎだろお前ら戦争だぞ?と思うので、スネ夫の反応が一番子どもらしく人間らしくて良い。
自分にはできない事もあるけど、自分だからできる事もある。だからお互いに助け合っていきましょうねってメッセージを随所に感じた。

一番魅力的なキャラクターはなんといってもドラコルルなんだけど、CV諏訪部順一がジャイアンに捕まってプラプラ揺れながら降伏してる姿がなんとも憎めずかわいくそれでいて部下の心配をして敵に恥を忍んでお願いしていてなんて信頼の厚い上司…と思ったりなどした。

2022年から見始めた映画ドラえもんシリーズも配信されている分は全部鑑賞する事ができた。今年の3月には43作目が公開されるのでいよいよ劇場に足を運びたいところ。また旧作も振り返って見返したいな。
山田

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