このレビューはネタバレを含みます
アニメーションとして映像やキャラクターは可愛くて良かったけど、そこはかとなく気持ち悪さが漂うアニメだな、という感想。
「不老不死(?)の見た目が少女の人間が男児を育てる」
というあらすじで「これ息子が母親(少女)に恋慕する流れになったら気持ち悪いな」と思っていたら、その展開がきてザーッと引いてしまった。
日本のアニメ、未成年(未成年、または未成年にみえる)女の子に子育てさせるのすきよな…
このタイトルはなんでつけたんだろうか?
最後の最後にしか出てこない花(タンポポのわたげ)に別れと旅立ちを重ねるくらいなら、単純に劇中で何度も何度も登場し、かつ親子の思い出に重要な織物としても登場する「ヒビオル」でよかったじゃんと思った。
(それなら、視聴前→ヒビオルってなに?→視聴後→そういう意味か!になったのに)
登場人物の見分けがちょいちょいつかなかった。特に主人公とレイリア?が…終盤独房に入れられてんのレイリアかと思ったら主人公で一瞬混乱した。
終始ろくな男が出てこないので怖い。
レイリアが普通に娘を捨てていくのにビックリした。
クリム?に「娘のことを考えて生きてきた、それが心の支え」とまで断言した数分後に捨てていくし「忘れて!」「人生のほころび(意訳)」とか言わなくていいことまで捨て台詞はいていくのあまりにも悪い意味でビックリした。
「さよなら」だけでよくない?あまりに人の心がなくて「人外感をそんなとこで表現すんなよ」と思った。
娘なんにも悪くないのにね。
諸悪の根元は祖父と父親なのに娘に矛先が向かうの意味不明すぎて…今までもこれからもネグレクトじゃん…
年月の表現が雑すぎて突然の時間経過にたびたび混乱する。
時間経過を表現するなら「木があって花が咲く」シーンだけでも入れれば「春または夏になったんだな」とわかるが、それが一切なく「見た目がかわらない主人公(作画的にも全キャラクター幼く見えるため時間経過が認識しづらい)」なために余計混乱する。
終盤は特にエリアルがいきなり「父親になる」発言したり、主人公かレイリアか判断できない人間が独房に入っていたりでかなり混乱した。
戦争とか絡めずに単純に、翼竜によって里が壊滅したが運良くいきのこった不老不死の主人公の子育て話、で良かったんじゃなかろうか…
テーマは子育てなんだろうが、戦争、子育て、幼なじみのあれこれ、って詰め込みすぎでは?と思った。
子育て→自立→別れ、で単純な話で良かったと思う。
多分2パターンの子育て?も絡めて描きたかったんだろうけど(主人公とレイリア(幼なじみ))幼なじみの方が子育てしてないので比較にならないし、最後が最悪すぎるのでモヤモヤするというか…
ラスト、2人と1頭の行方は誰も知らない、みたいな羅生門エンドだと思ったら、普通に人里に戻ってて「えっ」てなった。
竜の背中で涙ながらにこの世界(人里)との決別を宣言してたのになぜ…
なんかあの滅んだ?里には生き残りがいたの?エンドカード…
よくわからない…
あの里が残ってたとしても、普通に「伝説の生き物(神話の生き物だっけ?)」を国力に利用してるだかで戦争になったんだから主人公たち一族は「忌まわしいもの」のレッテルが張られた/強化されちゃったのでヒビオルも国内外問わず「売れなくなった」と思うんだよな…
じゃあどうやって生計たててるの?→ラストに人里におりてる、から機織り以外で生計たててるのかな…
とにかく少女(未成年、または未成年にみえるキャラクター)に母性(+無償の愛を与えてくれる存在)を抱くのは気持ち悪いと思う。