このレビューはネタバレを含みます
こういう話、大好き。
自分は死ぬかも/殺されているだろう、けど自分と同じ目に合わないよう、近い未来にやってくる君のことは助けるよ
って展開が大好きなのでブルブルしてしまった。
妹のガッツも素晴らしい。
父親は最悪だが…
ラスト、主人公が犯人を殺す必要あるのか?(子どもに殺人をさせる必要あるのか)という感想をみかけたし、私も子どもに殺人をさせる系の作品には眉根をしかめるタイプではあるが、この作品では「殺さないとだめ」だったと思う。
理由1は「親友の最後の願いを叶えるため」
理由2は「弱いといわれた僕でも大人の男を殺すことができるのだ、という(悪い意味での)成功体験をあたえるため」
必須だったのは理由2の方で、これがあるために、主人公は今後
「虐待してくる父親(犯人と同じ大人の男)を殺せる力があるから、親の暴力や恫喝に怯える必要がなくなる」
(主人公に(悪い意味での)自信がつく)
かつ
「殺人犯を殺した息子に対して父親は警戒するだろうから虐待することはなくなる」
(父親が主人公にびびっている)
展開になることが予想つくので、そういう意味で、あの殺人展開は良かったと思った。
自分が死んでも、知らない他者のために全力をつくす子どもたちの行動が本当によかった。なんか「シックスセンス」を思い出してしまった。
ジャンプスケアとかあるし、痛いシーンもあるけど、子どもたちの黒電話での繋がりに、めちゃめちゃ気持ちも目頭もじんわりした。
ホラームービー苦手だけど、こういうホラーは大好物だ。