Yumyum

ブレット・トレインのYumyumのネタバレレビュー・内容・結末

ブレット・トレイン(2022年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

面白かった!

キャラクターが皆、個性的で男も女もパワフルでバトルシーンも楽しかった。
某ラグビー(?)映画のテーマソング流れ出したところで笑ってしまった。

不幸キャラな主人公が「まさかそうはならんやろ…」→「そうなっちまうんだな!」なとんでもハプニングに巻き込まれまくるの可哀想なんだが面白かった。
地獄の(ほぼ死ぬ)ピタゴラ◯イッチって感じで…。
主人公と密接(?)に関わった人間が救われるのも「幸運のてんとう虫」な流れで良かった。(タンジェリンにしかり日本人の父親にしかり)

しかし日本(アジア)小説原作で登場人物もほぼ日本人(アジア人)なのに白人に変換されるのはホワイトウォッシュだよな…と思った。

映画の歴史的な差別史(黒人やアジア人の役を雇わず白人がドーランを塗り{ブラックフェイス}それらマイノリティの役を仕事を奪ってきた歴史のこと)からみてマジョリティ(白人)の役→マイノリティ(アジア人)ならわかるが、マイノリティ→マジョリティの変換はモヤらずにはいられない。

あとこの映画の円盤特典(だっけ?)のポストカードにメインの役だったにも関わらず「アジア人(日本人含め)俳優だけ省いた」こともありホワイトウォッシュと地下茎的といか芋づる的というか…その"偶然にしてはアジア人ハブが続くの変じゃね?"な流れにもモヤついてる。

とんちきジャパン描写もアジア人差別(と、とらえざるを得ない上記のやらかしを見るに)な流れを感じで自分は楽しめなかったな…
だって「白人がつくるヨーロッパ圏が舞台の白人映画」ではやらないじゃん?
「ルーブル美術館がイタリアにあった」り「ビッグベンがフランスにあった」り、そんな「とんちき」描写はしないはずよね?
なのに「白人がつくるアジアが舞台の映画」では「なぜやるんだ?」ってとこが問題なんだよな。
まぁ単純にリスペクトがないんだよね…つくる側のマジョリティに。

アジア人俳優の殺陣シーンとかめちゃめちゃかっこ良かったし、めちゃめちゃキーパーソンの役どころだったから「ハブられた」り「とんちきジャパン描写」されたの、めちゃめちゃムカついちまった。

原作では男だったキャラクターが女になってたのも「なんで?」とは思った。"諸悪の根元(に近い人物)"をわざわざ"女"に変更する意図って何?

あの主人公と交代した殺し屋はどうなったの?とか、あのあと生き残った人たちはどうなったの?とかマリアを信用するまでに主人公は過去に何があったの?とか気になるところも多く続編を匂わせてるのかな?と思った。

個人的には主人公と交代した殺し屋がめちゃめちゃ気になるのだが…わざとなのか意図して交代を申し出たのか…
Yumyum

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