【2003年キネマ旬報日本映画ベストテン 第1位】
『祭りの準備』黒木和雄監督の「戦争レクイエム三部作」の二作目。柄本佑は本作で映画デビューを果たした。
ゴリゴリの戦争映画かと思ってたらそうではな…
霧島山…宮崎県と鹿児島県県境付近に広がる火山群の総称。1945年8月。宮崎県の農村。戦時下の人々の暮らし。戦場を直接的には見せず、いま何が起こっているかを悟らせるタイプの作品。戦地に行く人、行けない…
>>続きを読む終戦間近、宮崎県にある霧島の麓の村の出来事。
病気の学生や、片足を失った負傷兵。
滞在する兵士と、夫を亡くした妻との会合。
起こる出来事は日常のようだが、時代は戦時中。
だから今では非日常の部分を…
康夫は学徒動員で働いていた工場で空襲に遭い、被弾して瀕死の重傷の親友に何も出来ず、その場を逃げ出してしまった事がトラウマになっているらしい。
康夫自身の療養の為、地元の田舎に帰ってくれば、怠け者扱い…
このレビューはネタバレを含みます
全編に渡って夏表現が良すぎる
なんで、戦闘機のあの音、こんなに懐かしいんだろう
なんだか、夏の日の、扇風機が回る音に似ている、気がする
そして、死生観がとてもユニーク
兵隊とセックスし続け…
主人公ヤスオのほけーっとした感じ、良かった! この時代には少し異端児にみえるが、ひとつのものを曲げない信念は力強いものを感じ、やはり美男子ではないが少しモテてしまう、ずるいんだよなあ!
とりあ…
主人公周りの設定だけなら『祭りの準備』の語り直しとも言えるが、ああいう露悪的な描写は無く、むしろ正反対で、戦場の凄惨な光景は登場人物の台詞だけで語られる。
心を壊してしまい、終始無口だった柄本佑が天…
黒木監督が故郷、宮崎県霧島で少年期に実体験した終戦間際の出来事をベースに映画化。
軍需工場空爆で倒れた友人を置き去りに逃げた負い目を抱え、肺浸潤の持病もあり祖父母の実家で暮らすも生きる気力に乏しい少…