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ティートとエイリアンのbirichinaのレビュー・感想・評価

ティートとエイリアン(2017年製作の映画)
3.5
様々なことが分かる人には分かるように示されれていてアソビ心のある映画だった。
例えば、
*昔の映画へのオマージュと思われるシーンがあちこちにある。どれだけ気づくかは、観ている人のシネフィル度による。
*ティート という名前は少年の名前であるとともに主人公の科学者の名前でもある。(兄からのビデオが入った封筒に書いてあるのが一瞬だけ映る)。
だから、タイトルの「ティートとエイリアン」というのは、主人公とエイリアンのようにつかみどころのない姪&甥 という意味なのだと思う。

*この作品はなぜか4:3 みたいな画面サイズでできている。でも2か所だけいわゆる映画のサイズ(横長)になる。その意味は??

解読コンピュータ「リンダ」 は主人公の亡くなった妻リンダ(彼女も科学者だった)が作ったもので、コンピュータの脳内には妻の知識や考え方が入っている。だから主人公は亡き妻に話すように「リンダ」に語りかける。「リンダ」を抱きしめて踊るシーン、亡くなったばかりの父親を思う少年ティートのシーンが切ない。
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