Yumyum

ラ・ヨローナ~泣く女~のYumyumのネタバレレビュー・内容・結末

ラ・ヨローナ~泣く女~(2019年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

スピンオフ作品だとしらずに視聴したが特に「?」とはならず観れた。

ジャンプスケアがめちゃめちゃ多い。

泣く女の(名前からして海外の妖怪?のバンシーから着想を得ているのかなとも思った)「他人の子どもを溺死させる理由」が理不尽すぎて悲しかった。

どうせなら浮気した夫が浮気した女との間にできた子どもを殺す、なら(理不尽にはかわりないが)わかるが自暴自棄になっていたとはいえ自分と夫の子どもを殺す(こう言ってはなんだが)メリットが泣く女になんなもなくないか?

夫は浮気もとの女との間に子どもをつくれば(精神的な苦痛は残れど)解決なので…長い目で見ても「それほど復讐の体」をなしてないなー…と思ってしまう。

例えばだが、
夫は浮気もとの女と結婚したいが泣く女との間にできた子が、浮気もとの女との間に子どもができた時に相続権的に邪魔なので溺死させて殺す→泣く女、ショックで自分も入水→数年後、夫と浮気もとの女との間にできた子ども、例えば3人できたとして、そのうちの1人が溺死してしまう→そのまた数年後、残った子どもがどちらも結婚して子どもをもうけるが必ず「1人は溺死する」ようになる→夫の血族は必ず1人溺死する、みたいな「数珠繋ぎの呪いの復讐話」ならまだ「泣く女が子どもを殺す理由」に納得できるんだが…

「女(母親)の霊が子どもを殺す」という設定自体にあまり説得力がないので(統計的に見ても虐待で子どもを殺すのは圧倒的に父親なので…)
そこに(わざわざ少数の犯罪行為を題材に持ってくるなら)説得力をもたせるために「それ相応の理由」がほしかったな、と思った。
マジで子どもになんの罪もないんだから。

霊=理不尽+単純、なバイアスがあるのでは?
ホラーには「理不尽」がつきものなので仕方ないのかなーとは思うが、霊も時代に合わせて考え方とか呪いの方法とかアップグレードしてほしいな、とは思ってしまった。
貞子だってビデオテープで呪い広めるハイスキルがあったんだから、他の霊にもwifi使うとかして頑張ってほしい。
Yumyum

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