でんき

ブラック・ウィドウのでんきのレビュー・感想・評価

ブラック・ウィドウ(2021年製作の映画)
3.2
見どころはいっぱいあると思うけど燃えない。まぁ率直に言って『ブラック・ウィドウ』ってスリリングではあるけど外伝的で地味な作品だった。本編の展開を邪魔しないスピンオフ作品だから、これだけの映画なのかってのは否めない。MCU作品の既存のキャラクターは登場するのだが、ド脇役だからサプライズは期待しない方がいいです。
娯楽作品ってわりに落ち着いたトーンで、アクションは意外と少なめ。レッド・ガーディアンは、ちょっとくらい活躍すると思ったら、ほんとにただ登場するだけだった。しかしキャラ付けは秀逸で、決して無必要なキャラクターという訳ではない。敵役のタスクマスターは、他人(ヒーロー)の動きをトレース出来る設定なのだが、アクショ自体少なくて上手く活かせてない。今回のアクションシーンのシチュエーションがかなり限定的で、他人の動きを真似できたとしてもどうにかなる状況ではないんだよね。もっと能力バトル的な面白さが欲しかったなー。「これは○○の動き、これは○○だ」ってハラハラしながら観られた方が楽しいじゃない。もっとレッド・ガーディアンやタスクマスターが戦う映画でもよかったと思う。ただブラック・ウィドウ/ナターシャ・ロマノフに関しては、これまでスクリーンで見せてきたアクションを出しつくすことを目標に、この作品が作られていたように感じた。
作品が期待を超えてくれず本編が終わり、ブラック・ウィドウの物語はエンドゲームで完結してるから、ポストクレジットシーンはないんじゃないかって冷めた目でエンドロールを見ていいたら、今後の展開を示唆するスゲー意味のあるシーンをブッ込んできます。
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