でんき

都会のトム&ソーヤのでんきのレビュー・感想・評価

都会のトム&ソーヤ(2020年製作の映画)
2.0
デビルマン級のちぐはぐな作品だったよなぁ『都会のトム&ソーヤ』。しょーもない映画だった。観てる間ずっと「なんやねん、これ」しかなかった。
この作品は映像作品としての面白味がなさ過ぎる。主役二人が謎解き脱出ゲーム、というかイベントに設けられた関門を突破していく姿を描いているのだが、そこに特にケレン味とかいったものは特にない。カメラワークにこだわりを感じられず、ただ撮っているようにしか見えない映像だった。
そして主役二人が挑むゲームの演出に戸惑う。やってることはしょせんゲームでしかないはずなのだが、まるで登場人物たちは世界の終わりにゾンビが現れたかのように怯えている。いい歳した大人まで。正直いって馬鹿馬鹿しい映画にしか感じられなかった。
そもそも劇中の登場人物たちは「ゲームクリエイターになりたい」と言ってるが、この内容ならイベントプロデューサーとかディレクター、それか発明家と言った方が正しいんじゃないのか。それから主演が二人ともオンドゥル語(そういうのがあったの)で喋ってるのはどうかと思う。二人の台詞回し聴いてて何度も「?...あっ、今○○って言ったのか」って思うシーンが何度もあった。しかも主役二人が一番最後に「ぼくらは『都会のトム&ソーヤ』」って言うところは唐突。
まぁ典型的な突っ込みどころの多い邦画だったよ。市原隼人は好きな俳優なのだが、何でこんなの出ちゃったかな。この作品のいいとこってジャニーズが出てないとこくらいしか見あたらない。満を持して公開された、はやみねかおる原作小説の実写化だったのにね。子供向けなんだろうけどまっとうなジュブナイルを期待して観に行ったらがっかりするよ。
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