夢と冒険が詰まった仮想空間。とってもチャーミングなライアン・レイノルズ。そして通り過ぎる恋の予感。そして明かされるフリー・ガイ自身と「世界」の秘密とは......。
楽しかったなぁー。ストーリーは想定の範囲から大きく逸脱はしない。でも今あまりないような夢のある映画だった。なんたって観賞後に瑞々しい気持ちになる。とんちの利いた設定と脚本も良かった。
この作品は様々な要素があるが、作風としてはアクション映画寄りだ。しかし過剰なエログロはなくて観やすい。そういう方向性の作品もあり得たと思うが、そちらの作風にしなくて大正解だと思う。
主演のライアン・レイノルズはデッドプールやってたからクセのある作品の印象が強い。しかし『フリー・ガイ』では一途で素直すぎる名も無き男を好演している。その姿もこの作品の瑞々しさに一役買っている。
そして映画ならではの「夢」を加速させるかのようなクライマックスのクロスオーバー。燃えた。あれは勝利確定演出だね。
カメオ出演は二名。片方は顔出しで、もう片方は声のみなんで、そちらは気づかなかった人もいるのでは。顔出しの方はびっくりしたなぁー。
この夏、フリー・ガイの恋と自分探しの物語に心がときめきました。
