描かれるのは普遍的なメッセージ
そして物語りなのですが要所要所に散りばめられた監督の色が力強く物語りを牽引していきます
三人の登場人物が描き出す現在、過去、未来
その季節、時間を通りすぎた自分にはそれぞれに共感できる部分があり
それぞれに感じる痛さがあり
そして全てを諦めて逃げてきた自分には後悔の念も思い出させます
でも池田監督の眼差しは厳しくも優しくそして温かくそんな後悔の念すらもポジティブに前を向ける気持ちにさせてくれます
そして今あの季節、時間をまさに過ごしている人たちに未来の選択肢は多岐にわたることけしてなにかを諦めなきゃいけないわけじゃないとエールを監督が作品が送ってくれます
確かに現実は甘くはないのだけどあの季節、時間になにを考えなにを感じたかは後々の自身に関わってくるのだと今ならわかります
響く太鼓の音色を感じながら考える幸せとは普通とは未来とは
とても大切な時間を過ごせたと思えます
映画はほんとに勇気や元気そしてエールをもらえる素敵なエンタメです
唸る部分だけじゃなく気になる部分も確かにあるのですがそれはサポート体制や池田監督の経験値の積み重ねで解消されるんじゃないでしょうか
とにかく今後も期待したい池田監督の初監督作品を観ることができてとても幸せな気持ちです