まろすけ

星の子のまろすけのレビュー・感想・評価

星の子(2020年製作の映画)
3.0
ネタバレも多分含みます

純粋にただ我が子を思う気持ちが始まりだっただけなのに…

よく自分は見たことしか信じないって仰る方がいらっしゃるし僕もそこにちかいのですが
それって視野が狭くなっている時にはとても危険なことなんだと思います

それが成立するのはあくまでもこころに余裕がある場合でありその上で日々いろんな体験を積み重ねての研鑽があってこそなんだと思います

両親にとっては純粋な思い願いだったのは間違いないですが様々な偶然が重なって生まれた奇跡だっただけに
それを見てしまっただけに…

宗教に対して過剰に怖く描いていないのかもしれないです
ですが自分が元同級生、職場の知り合いから宗教に勧誘され断るのにこころを砕いた経験を踏まえると

静かに害がないように見せながら近づいてくるあの人達ほど怖いものはないです
あなたの為を思ってって近づいてくるんです

その結果がこのコロナ禍の中毎日街頭で新聞みたいのを配る行為に繋がっていくんです

奇跡の水はまさにそれじゃないですか?

物語の終盤はひとりの少女の疑念を解く
いや思考停止させて完全に信者に仕立て上げる行為ですよね

隔離された場所で親子の情を利用してどんどん追い詰めていく

正直気分が悪く不快感でいっぱいになりました

ラストシーンは僕には家族の絆を取り戻した様には感じられず

あーちーちゃん完全に宗教に取り込まれたでした

だって両親脱会してませんよね

あれは完全に信徒に取り込む最後の儀式に僕は感じましたし受け取りました

新興宗教の団体がたくさんの人の命を奪ったことは忘れてはいけないと僕は思います

否ではないですが賛も出来ませんでしたこの作品は
まろすけ

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