渋谷シネマヴェーラにて。先週今週と≪ 羽仁進レトロスペクティブ 映画を越境する≫と題して19本を2本立て日替わり上映中。鑑賞日の演目は絶頂期の左幸子をフューチャーした作品。客席は4割程度の入り。競演…
>>続きを読む羽仁進コンプに向けて駆け抜けた2週間だった…
一昨日の有馬稲子登壇の大傑作「充たされた生活」に引き続き清水邦夫共同脚本。バタヤ集落、犬、盲目の少女、団地といったモチーフの取捨選択。久里洋二の描き文字…
新興住宅街(団地)とその下に広がるバタ屋部落と呼ばれるスラム、富める側の「彼女」はそんな境界を行き来し、「彼」だけでなく目の前の人間にできる限りの善意を施そうとするわけだが、そこには完全たる「柵」が…
>>続きを読む切ない。
戦争で家族を失った経験のある奥さんが、新しい時代の流れに、そして団地が出来て行く過程に、段々と取り込まれて行く。
これからの高度成長期、バブル期、団地の終焉を思うと、綺麗な団地が墓場に…
「彼女」の左幸子が爽やかでどこか世の流れとリズムが違い、そしてほのかに艶かしい。有り体に言えばエロい。
「彼」の山下菊二は役者ではなく本職は画家。ゆえに演技は拙いが、それがかえってえも言われぬ雰囲気…