何とも気持ちがざわついて後味よろしくない。東京郊外に併立する格差の象徴のようなハイカラな集合団地と違法建築バタヤン集落。モダンな団地生活している直子(左幸子)が夫の大学同級で屑鉄拾いしているバタヤン…
>>続きを読む高度経済成長期。
東京五輪の前年に作られた羽仁進監督作品。
団地住まいで希薄な人間関係。
格差と差別に背中合わせながらも、ナチュラルに暮らす人々の物語。
ある日、向かいの部落で火事が起こる。
彼…
傑作だった。まず新しい団地とバタヤ部落が並ぶ風景が面白い。左幸子をはじめ役者もそれぞれ適役で黒犬のクマも名演。脚本は羽仁進監督作品の中でもストーリーがはっきりしていて見やすく、それでいて想像力を働か…
>>続きを読む団地と隔絶された端屋にずけずけ踏み込む主演の女優さんのいきいきした感じが素敵。それにしてもいこなさん?の絶妙に不快感を催す描写ったら嫌でたまらん。東大出た後にあーなるんか?とは個人的には疑問やけど……
>>続きを読む大きな黒い犬を連れていたり、握り飯を食べ、肩にかけた手拭いで汗を拭う仕草が一々汚らしく、どうしても受け入れられそうにない描写を盛り込むのが上手い。ラストカットまで見て漸く「団地妻 昼下がりの情事」的…
>>続きを読む「彼女と彼」
冒頭、広大な団地アパートのある東京の郊外。直子と言う女、黒い犬を飼っている男、盲目の少女、火事、水、クリーニング屋、孤独の時間、集落。今、二つの別世界が写し出される…本作は清水邦夫と…