このレビューはネタバレを含みます
人の先入観をうまく活用した映画だと思う。
ドクター・デスに対して感謝する被害者の家族。 京都ALS嘱託殺人事件を受けて気になっていた「安楽死」の問題に深く切り込む良作だと感じた。
綾野剛の父親役が新鮮でよかった。
木村佳乃の演技力が最高。
本編とは関係ないが、予告編でドクター・デスの部屋が映っていたために、アパートに入ったときにトリックに気づいてしまった。予告では、被害者遺族が口々に「救ってくれた」と語るシーンを使って、ドクター・デスの異質性と〈正義〉を強調した方が良かったのではないかと思った。