眼鏡の錬金術師

まともじゃないのは君も一緒の眼鏡の錬金術師のネタバレレビュー・内容・結末

1.7

このレビューはネタバレを含みます

予備校に通う女子高生秋本が、その予備校講師で自閉スペクトラム症っぽい、コミュニケーションに問題を抱えている先生の恋愛指南をしていくというストーリー。
2人は兄妹に扮してそれぞれの目的を持ちながらエリートカップルへ介入しようとする展開。
しかし、恋愛指南をしていく過程で秋本は先生に対して特別な感情を持ち始める。

んー、あんまりおもろくないな。メイン2人のキャラに全然魅力を感じない。
先生のコミュニケーション力の低さからくるおかしさとか、ぐいぐい突撃する秋本との凸凹感をコメディタッチで描いているのだが、どちらに対してもイラッとしちゃって好きになれなかった。タイトル通りどちらもまともじゃなくて共感できなかった。
あとなんか演出が子どもっぽいというか、リアリティの薄さが気になった。そもそも恋愛指南を受けるにしても、婚約している女性にアプローチを仕掛けるってことに疑問を持たずに取り組むところがモラルが低くてキモい。この現実感の欠如が顕著で、漫画っぽさから抜け出せていない。もっと大人っぽい作品を期待していたが、これではティーンエイジャーくらいしか楽しめないのではないか。
会話劇なのに、台詞も面白くないし、画的にもかっこいいところがまるでない。

その中でも「普通」に縛られなくてもいいっていう台詞は割りと良かったね。あと、中身のない発言ばかりの宮本のキャスティングを小泉孝太郎にしたのはなかなか攻めてると思った。小泉孝太郎もどういう気持ちでこの仕事受けたのか。