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天外者のspoornerizmのレビュー・感想・評価

天外者(2020年製作の映画)
3.3
公開から2年。毎年、初回の公開日に合わせて、再上映され続けている映画。

どうして、こんなにショートカットしちゃったストーリーなの?っていうのは、ある。
あらかじめ、五代友厚さんをウィキって、彼のやってきた事を、“脳内補完“しながら観ないとちょっと着いて行けない。そういうツッコミは、いくらでも出来る映画。

それでも、
俳優さんたちの演技が良いのは否定できない。奥さんを演じた蓮佛美沙子さんがいい、お母さんを演じた筒井真理子さんも。

優しく息子を信じるお母さんの眼差し、そして、最後、妻が涙するシーンには泣きました。

そして、妙な話だけれど、
この映画を通して私は、“どんな状況でも、その中で頑張ることで、それなりの結果がきちんと出るもんなのだな“ という人生訓をちょっと得た感じ。(シナリオとか、予算とか、いろんな事情があって、“うーん“な出来になるかもしれなくても、腐ることなく、俳優としてそれぞれが役の人としてベストを尽くした、って意味です。)

エンドロールで
“三浦春馬“って名前が、スクリーンの下方から出て来て、上に流れて消える。

「あ、三浦春馬さん出てたんだ」って思う。それくらい、その役になってしまえる人、俳優だったよね。

ただ、
映画の本編の後に、メイキングを公開するのはあまり好みません。それは、きっと、"三浦春馬さんが観たい"のを満たす目的であって、映画を観ることではないから。自分が主演俳優だったら、そういうのイヤかな。
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