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あの夏のルカのbirichinaのネタバレレビュー・内容・結末

あの夏のルカ(2021年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

ディズニー作品だが、監督(これが長編デビュー作)スタッフともにイタリア人なのでイタリア愛にあふれていた。舞台はチンクエテッレで、行ったことがある人には見覚えのある景色の中で物語が繰り広げられるのが楽しい。アニメのキャラクターの口の動きがイタリア語だったのに感動した。

勇気が出ないときに口にする言葉「Silenzio Bruno!」は、なぜBrunoなんだろう。そして、この言葉を最初に口にするシーンで、ヴェスパのミラーに、なぜ「イタリア式離婚狂想曲」のマストロヤンニの写真が貼られているんだろう。とても気になった。

漁師の娘ジュリアがSanta Madonnaの代わりに、Santa Mozzarella, Santa gorgonzola, Santa ricottaとか言っているのが面白くて、使ってみたくなった。
自分も学校に行けるかもと知って喜び、足をバタバタさせるルカの姿が、超かわいくて印象的だった。

アニメについては素人だが、mostro marinoのヒレや、海や背景の出来がすばらしいと思った。
ルカとジュリアが星空を翔けるシーンで現れる線路みたいなものは「銀河鉄道999」をイメージさせた。
宿敵エルコレの容姿が布袋寅泰に似ていた。性格はドラえもんのスネ夫だった。

アルベルトのお父さんはmostro umano(たぶんジュリアの父親)に殺されてしまったのかなと想像させられ、アルベルトの運命(ジュリアの父親を慕い、漁を手伝いながら一緒に生活することになる)を素直に喜べないエンディングがイタリアっぽかった。
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