Yumyum

コーダ あいのうたのYumyumのネタバレレビュー・内容・結末

コーダ あいのうた(2021年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

家族の話であると同時にヤングケアラーの話でもあるのでしんどすぎて観るのに4日ほどかかった。(地上波放送の録画)

ヤングケアラー育ちは自分同様、具合が悪くなるかもしれない。

圧倒的に社会福祉が足りないという感想につきる。
未成年に背負わせすぎ…
ろう者の父親も母親も「ヤングケアラーとして聴者の娘を搾取している」自覚がいまいちないところが見ていて辛かった。兄は気づいている。だから「家族のためにお前(妹)が犠牲になる必要はない」と主人公の自己犠牲の美談化に意義を唱えるのは良かった。

まじで社会福祉、息してくれ。
ろう者が仕事をするためにろう者自身が金を払って翻訳者を雇わないと仕事にならないとかバグってるだろ…
ろう者はろう者になることを選んで生まれてきたのか?違うだろ?
なのになぜ「健常者」と呼ばれる人間どもと「同じ仕事」をするためには、同等のスタートラインにたつためになぜ「まずは金を払わないと」いけないのか?

「社会福祉の出番だろうが」「社会福祉息してるか?」鑑賞しながらなんど突っ込んだかわからない。

音楽の先生に感謝だな。と思った。
この先生がいなければ、主人公は家を出られなかった。先生もちょいちょい突き放すことをいう人だが、まだましな大人で良かった。

家族のために娘(未成年)の人生を犠牲にする「家族の絆」という美談化endにはならなくて良かった。

主人公は家族を愛しているし、家族も主人公を愛してはいるが「(主人公に対する)搾取」がちょいちょい見え隠れしているため、主人公はあの家には二度と戻らなくてもいいと思った。
それがお互いのためな気がする。
それこそ福祉の出番なので…
家族と離れて暮らしていようが、二度と家族に会わなかろうが「そういう愛」もあると思う。
Yumyum

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