けんいちさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

けんいち

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クローネンバーグの ファイヤーボール(1978年製作の映画)

4.0

ドラッグレース界を舞台に描かれる、スターと悪徳スポンサーの確執。

全般的に軽いノリ。

メインは人間関係の描写で、レースシーン自体は極めて淡白。

クローネンバーグらしさは微塵も感じられない、サクッ
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ジェヴォーダンの獣 ディレクターズ・カット(2001年製作の映画)

4.5

18世紀フランスで世間を震撼させた謎の生物にまつわる伝説をモチーフにした話。

人物の掘り下げがイマイチだが、獣の正体と意外な黒幕の登場で帳消しにしている感アリ。

アクションシーンのカット割とスロー
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巡る、カカオ~神のフルーツに魅せられた日本人~(2023年製作の映画)

4.0

カカオとそれに関わる日本人の活躍を追ったドキュメンタリー。

カカオの栽培に始まり、加工、販売までが分かりやすく撮られている。

歴史を描いたアニメーションの挿入も面白い演出。

温かみのある堀ちえみ
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ダム・マネー ウォール街を狙え!(2023年製作の映画)

5.0

「ゲームストップ株騒動」の実話を映画化。

個人投資家vsウォール街。

ネットを介した集団心理が生み出すマネーゲームの恐ろしさが、スリル満点に伝わってくる。

特筆すべきは、(アメリカ映画にしては珍
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攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX The Laughing Man(2005年製作の映画)

5.0

未解決の“笑い男事件”に纏わる公安9課の活躍を描く。

テレビシリーズの再編集版とは思えない面白さ。

2005年の作品であることにも驚く。

映像やアクションは勿論のこと、ミステリー仕立ての物語が秀
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羅生門(1950年製作の映画)

4.5

芥川龍之介の短編「藪の中」の映画化。

内容が食い違う山賊、貴族女性、供回りの侍の発言。

その話を語る男達も怪しく思えてくる不思議。

約90分の中に、脚本・撮影・演出など多岐に渡り色々な試みをして
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八つ墓村(1977年製作の映画)

5.0

数奇な運命に生まれた青年が、続発する殺人事件にまきこまれる話。

超有名なのに、意外にも今回が初見。

祟りを利用した殺人も、犯人が呪われた存在であったというオチが秀逸。

優れたストーリーテリングと
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

5.0

胎児の脳を移植され蘇生した女性の話。

生物としての人間と、社会に生きる者としての人間と。

未知との遭遇を魚眼レンズの撮影で、性の目覚め以降を色調の変化で表現している点が興味深い(後者は映画『カラー
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ロスト・フライト(2022年製作の映画)

5.0

ゲリラ組織が支配する島に不時着した飛行機の話。

乗務員の会話や乗客の搭乗を通して、人物設定を伝える冒頭の手際良さ。

飛行機の離着陸に妙なリアリティがあって、手に汗握る。

バトラーも強過ぎず(笑)
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カンダハル 突破せよ(2023年製作の映画)

4.5

アメリカ国防情報局の職員がアフガニスタン赴任時に体験した実話モノ。

人物描写が浅いこと、終盤ドラマチックに描き過ぎなことを除けば、終始緊張感があって実録モノとして楽しめた。

ジェラルド・バトラー主
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ラジオ・デイズ(1987年製作の映画)

4.5

第二次大戦直後のニューヨークを舞台に、華やかだったラジオの日々とある一家の生活を描く。

少年のラジオに纏わるエピソードと、全く関係無い女性のソレを並行して見せる展開。

史実をユーモアたっぷりに絡め
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ザ・ドライバー 4K レストア版(1978年製作の映画)

5.0

犯罪者を車に乗せて逃亡させる逃走専門のドライバーの話。

説明は最小限で、キャラが立った登場人物、粋な台詞、そして激しいカーアクションで魅せる。

追われる側から追う側へと立場が逆転する展開が面白く、
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サン・セバスチャンへ、ようこそ(2020年製作の映画)

4.0

妻の浮気を疑う映画学の大学教授の話。

同監督作『ミッドナイト・イン・パリ』のような手法で、名作へのオマージュをふんだんに取り入れ、人生の無常観を説く。

「無意味であって、空っぽではない」とは、如何
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もののけ姫(1997年製作の映画)

5.0

荒ぶる神々と人間との争いを描く。

独創的な人物描写とキャラクターデザインは、今観ても目を見張るものがある。

アクションを中心にテンポ良く進むストーリーテリングも申し分無し。

森繁久弥、森光子とい
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エクスペンダブルズ3 ワールドミッション(2014年製作の映画)

4.5

シリーズ第3弾は、袂を分けたかつてのチームメンバーとの戦い。

ストーリーをシンプルにして、アクションを前面に打ち出した潔さは良き。

散々銃撃戦を繰り広げた挙句、「銃はいらねぇ」と言って殴り合いを始
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エクスペンダブルズ2(2012年製作の映画)

4.5

続編は、凶悪な武装集団と謎のデータボックスを巡る話。

前作よりもアクション多めでテンポ良く進む点が良い。

アクションスター勢揃い、中でも“あの3人”が並んでマシンガンを打ちまくるシーンは胸熱。
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さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち 4Kリマスター(1978年製作の映画)

4.5

続編は、白色彗星帝国との戦い。

彗星の中に惑星とか半物質惑星とか、果てしない想像力に脱帽。

テンポ良く話は進み、戦闘シーンもそれぞれ見せ方に工夫があって面白い。

何より、どこまでも真っ直ぐなメッ
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カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

5.0

変声期に悩む合唱部の男子中学生と歌がうまくなりたいヤクザの話。

分かりやすいメインストーリーを、魅力的な脇役達によるサイドストーリーが盛り上げる。

全般的に漫才のような掛け合いの会話が楽しく、いつ
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NOCEBO/ノセボ(2022年製作の映画)

5.0

原因不明の体調不良に悩まされる女性と、彼女を助けに来たというフィリピン人の乳母の話。

不可解な出来事の積み重ねで恐怖を煽り、2人の過去をカットバックで見せていくことで話を盛り上げる。

内容は胸糞悪
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BLOODY ESCAPE -地獄の逃走劇-(2024年製作の映画)

4.0

魔改造された実験都市・東京を舞台に、改造人間となった男の壮絶な逃走劇を描く。

説明は中途半端な印象だが、不思議とそれでも理解できて楽しめた。

スピード感があり、ビジュアル的にも工夫が施されているア
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カラフル(2010年製作の映画)

5.0

内気な少年の体に入り込むことで生き返った、“ぼく”の魂の話。

“修行している”のは自分だけではないということ。

そして、人生はやり直しがきくのだと静かに語りかける秀作。

14年前に観た時はアニメ
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アクアマン/失われた王国(2023年製作の映画)

4.5

続編は、“失われた王国”を巡る復讐劇。

スターウォーズやLOTRを彷彿とさせる世界観を、アクション中心にガンガン魅せる。

ストーリーも前作をうまく踏襲し、親子愛・兄弟愛を力強く描いている。

海の
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アクアマン(2018年製作の映画)

4.5

人間と海底人の間に生まれた男の話。

分かりやすく派手な導入で一気に引き込まれた。

その後の展開も起伏や伏線があって飽きさせない。

全般的にビジュアルでガンガン魅せていくスタイルは、このテの作品と
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僕が宇宙に行った理由(2023年製作の映画)

4.0

宇宙旅行を成し遂げた実業家の前澤友作氏に密着したドキュメンタリー。

健康チェック、トレーニングの様子を淡々と。

特異な体験を自慢するのではなく、観客と共有しようとしている点に好感。

何より、映画
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エクスペンダブルズ ニューブラッド(2023年製作の映画)

3.5

シリーズ第4弾は、テロリストが所有する核兵器を奪還する話。

スタローンは早々に退場し、あらゆる面でスケールダウンしている本作は、『エクスペンダブルズ』とは似て非なるもの。

肉弾戦多めのステイサム主
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ショコラ(2000年製作の映画)

4.5

不思議なチョコレートを売る母娘が因習に囚われた村に変化をもたらしていく話。

重過ぎず軽過ぎず、テンポ良く進む展開に好感。

「大事なのは何を拒否するかではなく、何を受け入れるか」というメッセージに共
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レザボア・ドッグス デジタルリマスター版(1992年製作の映画)

3.5

宝石店強盗計画に失敗した男たちの話。

タランティーノ長編デビュー作にして、時間軸を変えたりカットバックを多用したりと、既に“らしさ”が完成している作品。

ただ、会話ばかりで中身は空虚であることは否
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エクスペンダブルズ エクステンデッド・ディレクターズ・カット(2010年製作の映画)

4.0

新旧のアクションスターが集結した戦争アクション大作。

筋骨隆々の俳優がドンパチやっているだけの記憶だったが、意外にも台詞に気を配ってドラマパートが充実していたのは、スタローン故か?

ただ、肝心のア
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死霊館 エンフィールド事件(2016年製作の映画)

5.0

ロンドン近郊で実際に起きたポルターガイスト現象を取り上げたシリーズ第2弾。

世間から変人扱いされた者同士が手を取り合う展開が面白い。

意外な黒幕の存在に驚き、臨場感のあるラストバトルに胸熱。

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カサンドラ・クロス(1976年製作の映画)

4.0

今年最初の劇場鑑賞は、テロリストが研究中の伝染性病原菌に感染したことに端を発する話。

“密室の中で感染拡大”という内容の元ネタと言われている作品。

嫌でも新型コロナを想起させられる。

ラストはな
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ドラキュラ(1992年製作の映画)

4.0

恐怖小説の古典『吸血鬼ドラキュラ』を、原作のイメージに忠実なスタイルで描いたもの。

アナログながら、謎と恐怖を見事に演出。

残虐なシーンですら気品が漂っているのは、流石コッポラ。

ドラキュラを熱
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屋根裏のラジャー(2023年製作の映画)

4.0

少女の想像によって生まれたイマジナリーフレンドの話。

想像によって生み出された世界やキャラクターは、個性的且つ色とりどりで眼福。

ただ、肝心の設定が分かるような分からないような感じなので、なんかモ
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宇宙戦艦ヤマト 劇場版 4Kリマスター(1977年製作の映画)

3.5

TVアニメ全26話を再構成した劇場版。

断片的に見たことはあるけれど、通して観たのは今回が初めてかも。

4Kリマスターとはいっても元の作画が変わるわけではないので、音響以外は特記事項無し。

50
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ドラキュラ/デメテル号最期の航海(2023年製作の映画)

3.5

名作小説「吸血鬼ドラキュラ」の第7章を映画化。

簡単に言うと、船に魔物が出現して乗組員達が対峙するというもの。

ドラキュラというよりゾンビで、展開にツッコミどころがありすぎて、且つテンポが悪い。
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ウィッシュ(2023年製作の映画)

3.5

魔法の王国の真実を知ってしまった少女の話。

ストーリー・キャラクター・ビジュアル、全てが薄っぺらくて印象に残らない(多分、明日には殆ど忘れていると思う笑)。

オチも早々に分かるレベル。

本編前に
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ダンジョン飯 Delicious in Dungeon(2023年製作の映画)

4.5

食糧をダンジョン内で自力で調達していく冒険者の話。

料理をメインに見せるRPGというアイデアが画期的。

事実、魔物とのバトルよりも、狩った魔物をどう調理してどんな料理にするかを描く部分の方が面白い
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