ブラウンソースハンバーグ師匠さんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

ブラウンソースハンバーグ師匠

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グリーンフィッシュ 4K レストア(1997年製作の映画)

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とにかくこの映画はチンピラに冷たい。
チンピラを格好よく撮らない。洗練された「悪」みたいな撮り方をしない。とにかく滑稽だ。
「ゴッドファーザー」の、主人公の最初の一仕事のような手に汗握る感じもない。
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VORTEX ヴォルテックス(2021年製作の映画)

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奇をてらった構成ではなく、逆にシンプルに進めても、なんだ全然意地の悪いことが出来るじゃないか、と監督は気づいてしまったようなのです。
まあ、演出は相変わらずバッチバチです。ただ、その演出も過剰な印象は
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メランコリア(2011年製作の映画)

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華はあるけど可哀想な役ばかりやらされてきた幸薄キルスティンダンストが、地球を道連れに人生を終わらせる映画です。
観る前は、始めから美しくも陰鬱な空気感で展開されていくのかと想像していたのですが、前半は
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わたしはロランス(2012年製作の映画)

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この監督の作品は、どれも演出のアイデアや選曲が前景化し過ぎている印象がある。ただ、この映画に関しては、それら前景化した要素が、登場人物の「スペシャル」な存在感の発露と繋がっていて、むしろ必然だと思うこ>>続きを読む

バッファロー’66(1998年製作の映画)

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wet legの歌詞にもあるように、皮肉に使われる程、サブカル界に君臨するアイコニックな映画。
クリスティーナリッチは確か、実年齢より10歳くらい上の役だけど、化粧と体型とで見た目はそれっぽく見える。
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スノーピアサー(2013年製作の映画)

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監督はエンタメの軽妙なタッチを借りながら、社会批判を織り交ぜがちだけど、この映画はなんか違った。軽妙というより、安っぽい……?
ただ、「パラサイト」みたいに貧富を上下ではなく、近未来ディストピアである
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天国はまだ遠い(2015年製作の映画)

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監督作の中でも珍しく、分かりやすいフィクションが放り込まれています。
この映画は、男主人公に女の子の霊が取り憑くという、一見ラブコメみたいな設定です。
むしろ、このチープさが「リアル」を獲得するまでの
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ポエトリー アグネスの詩 4K レストア(2010年製作の映画)

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凄い好きだった。

主人公の詩を書くまでのプロセス、それに付随する視点が、事件が物語化されるのを拒否するかのように機能している。
だから、主人公は思い詰めた素振りも見せず、事件を丸く納めたい人達にとっ
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オアシス 4K レストア(2002年製作の映画)

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正直、刺さらなかった。
「触れられてこなかった」女性に対して、レイプという手段で接点を持つという部分を、どうしても通過できない。レイプは好意の線上とは別に、それそのもので傷を負うものではないのか。だか
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アレックス(2002年製作の映画)

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目黒シネマで鑑賞しました。

以前から、すごい嫌な監督の嫌な作品、という認識はあったものの、怖いもの観たさで鑑賞。

お馴染みのひねくれエンドロール始まり。無音のまましばらく観ていると、あれ、クレジッ
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マグノリア(1999年製作の映画)

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自分はマラソンみたいな長い映画が好きなので、漏れなくこの映画も好きです。

友達から「一番好きな映画は?」と聞かれたら、「マグノリア」と答えるようにしていますが、面白さを上手く伝えられないので、毎回気
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ディストラクション・ベイビーズ(2016年製作の映画)

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潜在的な他者への恐怖が、暴力性に転じてしまうことは(直接的にも間接的にも)日常的にあるかもしれないけど、それをむき出しにした化身が街に現れたらどうなっちゃうのよ!?っていうフィクションを楽しめる映画で>>続きを読む

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