ヴァイルさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

ヴァイル

ヴァイル

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ストレイ 悲しみの化身(2019年製作の映画)

5.0

ホラー的スリラー的映像表現の多彩な技法を堪能する作品。

「オーメン」meets「悪魔の赤ちゃん」的ど定番のシナリオを軸に、恐怖演出の映像表現のために小道具や舞台、フィールド、カメラアングルや移動、反
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アーカイヴ(2020年製作の映画)

4.7

可愛いロボット三姉妹の嫉妬と葛藤。

ちょっとときめき成分が物足りなかった。
人々の生活圏からかけ離れた日本のヤマナシの山中の研究施設とか、
死者と繋がるアーカイヴとか、
かわいいロボット姉妹とか、
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タイムリミット/5人の人質(2017年製作の映画)

4.5

スリップノットの新メンバーオーディションを描いた作品(では無い)。

ソリッドシチュエーションスリラーを裏側目線から描いてくれている、わくわくな楽しい作品。

体型ですぐバレるであろう大男がマスクで顔
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ディストリクト-X(2020年製作の映画)

5.0

「ゾンゲリア」的なSF調の街なかミステリー作品。

自分の日頃言いたかったことが完全な形で表現されていると思った。

視点はほぼ主人公と一緒で、場面も完全にひとつの街の中だけなので、自分も映画の世界に
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極秘部隊シャドウ・ウルフ(2019年製作の映画)

4.3

圧倒的プライムウェーブ感。

決して出来は悪くないのに、なぜか頭に入ってこない内容。
この手の映画はこういう展開こういうセリフこういう演技しがちだよねで満たされているものの、いまいち共感できない、製作
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レッドゾーン 脱出(2019年製作の映画)

4.9

現代版キングコング。

銃声飛び交う戦争映画かと思いきや、戦場からの帰還後の後遺症に悩む元軍人の恋と父娘の絆を取り戻すハートウォーミングヒューマンドラマ作品。

シュール表現も簡明に織り込まれていて面
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ウィッチクラフト 黒魔術の追跡者(2019年製作の映画)

3.7

犯罪黒魔術おばさんが自転車乗り回しつつ、犯罪に犯罪で対抗する作品。

オープニングからそこそこの雰囲気があったにもかかわらず、自転車に乗り出してから、主演女優の微妙すぎる身体表現とともにクオリティは下
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デンジャー・クロース 極限着弾(2019年製作の映画)

4.9

観客と作中の人物が同レベルにエンタメ(音楽ライブシーン)を楽しめるという新しい臨場感体験と、それ以外はしっかりと戦争してる本格派戦争作品。

本編中、交戦が早々に開始され、そのまま止まずにラストまでい
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レギオン 血界戦記(2019年製作の映画)

4.4

テンポ感が早過ぎるというか雑すぎてTVシリーズものの総集編かと疑う作品。

本編中頃、「あ、しまった。これ、何かの続篇か...」と本気で思った(過去の回想シーンなどがそれっぽかった)ものの、シリーズを
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レジェンド・オブ・キングダム 勇者マイロックと聖なる甲冑の伝説(2020年製作の映画)

4.2

石集めして王国を救う作品。

最強の魔王シャドワーを一撃で倒す魔術師。
石を勇者に譲らずにいちいち闘いを挑んでくる守護者ら。
勇者「聖なる甲冑を自ら作り出したのだ!」、なんのこっちゃ。

ロケ地は綺麗
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スノーシャーク 悪魔のフカヒレ(2011年製作の映画)

3.2

クリスマスシーズン向けサメ作品。

音楽はがんばってバラエティ豊かに取り揃えているのに、鳴らすタイミングと(映像との)ミックス度合いがぽんこつ。
演技と演出がクソなんはお決まりやけど、シナリオだけは何
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キリングフィールド 極限戦線(2019年製作の映画)

4.8

ユーモアを一切排除したのかと思いきや、面白いカメラの動かし方で面白い画のシーンを1つだけぶっ込んでくる作品。

上下左右(陸空)を使った緊迫感の演出は見事。

毎度、大好きな質感を提供してくれるアメイ
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PORTALS ポータルズ(2019年製作の映画)

4.7

映画の形式自体がラストで明かされるという衝撃の展開を魅せる作品。

高水準の映像だが、遊びも過ぎる。

失明男のラストの潔さは素晴らしかった。

アンノウン・バトル 独ソ・ルジェフ東部戦線(2019年製作の映画)

4.9

戦場というマップ上に、色々な味方同士(同志)の組み合わせでドラマを配置するというシステムを全面適用した作品。

リアルで迫力のあるアクション。
カットの構成も見事で極めて自然。
なにより、社会における
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スパイダー・ベイビー(1968年製作の映画)

4.8

上白石萌音風の幼女が謎の必殺技「蜘蛛ごっこ」を駆使し殺戮を繰り広げる怪物屋敷作品。

俳優さんが全員演技が上手いせいで、なぜか違和感をまったく感じさせない。

ラストは悲しい結末に。

デスチューバー(2017年製作の映画)

1.0

犯人役の俳優さんの笑い声だけ自然で上手い(星+0.1)。
殺される演技が最終絶叫計画のスクリームのパロディシーン級の(ホンマにわざとやってる系の)わざとらしさで、実はヤラセでした~、という裏設定かと疑
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ルース・エドガー(2019年製作の映画)

4.8

最初から最後までヒヤヒヤさせつつそのまま終わる極限の心理宙吊り放置プレイ作品。
園子温が嫉妬しそう。

いちばん最初のシーンから、すでに醸し出される不穏さに心が掴まれた。
話が進むにつれ緊張が緩やかに
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ドント・ゴー・ダウン(2019年製作の映画)

4.6

タイトル通りアゲアゲな作品(謎)。

予告編で事情を知った上での鑑賞のため、たぶん何重かに主人公たちが居るんだろうなと思いながら観ていたけど、写る部分やカメラワークを工夫、伏線張り巡らしまくりの重厚な
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ピーク・レスキュー(2019年製作の映画)

4.9

本宮泰風ぽい3人のメイン男性キャラクターが任務を遂行するなか、小沢真珠風と永野芽郁風の女優さんがそのうちの1人を巡って恋の火花を散らす作品。

70分台の作品はラスボスの動き出しが早い。
さすがに中国
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15ミニッツ・ウォー(2019年製作の映画)

4.5

肌の黒い人らを見ると、(ミュージシャン的に)リズム感すごそうやなあて思ってしまう。

特殊部隊登場時のBGMがやけに軽快で、(ジャケ写のイメージと違って)キャラ立ちのする奴らが華麗に解決する系かと思わ
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ヘヴンクエスト 導かれし勇者達(2020年製作の映画)

4.2

登場人物の、きっちり順番に登場する感が半端ない作品。

魅力の薄い人物がずっと写り続けてて、途中で気付く、え?こいつが主人公なん?!感。
主人公の見ている幻想みたいなシーンをちょいちょい挟んでくるけど
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ヘル・フィールド ナチスの戦城(2020年製作の映画)

4.5

ある程度それぞれのキャラクターを立たせようとしている脚本が好印象な作品。

本編がある程度進んでから、え?そっち系?!、てなる。
だから戦争映画は、やめられない。

タイトルに、ヘルとついたら、黒魔術
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ワイルド・ブレイク(2020年製作の映画)

4.8

レースすらまったくしないジャケ詐欺クソ映画を期待してたら(謎)、その実、しっかりとカーレースを軸にドラマの定石が展開される正統派クライムカーアクション作品。

セリフのみで急に娘を救う設定を繰り出す様
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恐怖のワニ人間(1959年製作の映画)

4.7

セリフで心理状況説明をめっちゃする作風。
「放射性物質に腰かける女」という邦題もいけただろう(謎)
実写版ワニワニパニック。

完全究極体のワニ人間がカワイイ。
ラストは、愛する相手なら受け入れてやれ
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パトリック(1978年製作の映画)

4.2

言葉遊びが好きなんだなという作風。

サイコキネシスをアリにしたからって、何でもかんでもアリにしてんちゃうぞという想いを抱かせる感じのセリフが飛び出したり、
何でもかんでも出来るくせにあんまり何もせん
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レジェンド・ハンター ハリウッドの秘宝(2018年製作の映画)

4.7

ワンピース感あった。

超一流の微妙な作品くらいのクオリティで、陸から陸への大冒険が堪能できる。

途中のイルカのCG感が逆に良かった。

主要キャラの俳優さんがロビン・ウィリアムズ感のある哀愁を漂わ
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愛欲のセラピー(2019年製作の映画)

5.0

現在、過去、執筆中の小説、撮影中の映画、空想が入り乱れ、登場人物の感情も他の人物のセリフや行動が代理するなどする交錯した世界のなか、主人公の感情が一本道を貫く作品。

人間ドラマ、エゴが極限に達した結
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SNS 殺人動画配信中(2016年製作の映画)

2.2

脚本か翻訳の、セリフの割り振りや感情の高低が適当すぎる作品。

衝撃のクライマックスは4人組のドタバタコントを披露してくれるが、
POV設定を守り抜くために、撮影を止めるという行動をとれない登場人物が
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報復の街をあとに~ペドロ12歳の旅立ち~(2017年製作の映画)

4.5

人工物による風景の情緒を嗜む作品。

一方で起きているであろう惨事をあえて全く映さずに、ほぼ主人公たちの周りのみが映されているのが雰囲気を醸している。
あと、全体的にけっこう長めに撮っているわりにカッ
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マインドバトル(2017年製作の映画)

4.1

教訓めいたものが有るような無いような、観るものに完全に委ねられる作品。

心理戦的なピークが明らかにあったにも関わらず、そのピークを越えたあと、それとは無関係に事件が終息する。

アサイラム・オブ・サタン(1971年製作の映画)

4.9

意外と過不足のない描写と展開で、古典的名作のひとつとして数えたいくらいの作品。

食事のシーンで「あの人達は卵だけなの?」てセリフ(というか、その状況)が最高で好き。
グロテスクなシーンも案外良くでき
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ブラックシープ(2006年製作の映画)

4.0

ゾンビは集団でうようよ、羊は元から集団でうようよ、じゃあ羊はゾンビと合うんじゃね?的な作品。

「死霊のしたたり」meets羊。
「シャイニング」オマージュ(?)
「悪魔の墓場」ぽい地下道。
とホラー
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オデッセイ2001(2001年製作の映画)

4.9

劇中の早朝から活動する様子から、こちらも早起きして勉強したくなる作品。

プライムウェーブと侮っていたら、「メッセージ」そっくりなストーリーをひとまわり以上先にやってのけていた快作。
しかも、より分か
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ワイルド・ストリート(2002年製作の映画)

4.3

粒ぞろいの楽曲をジュークボックスのごとく多用しつつ、セリフの手前から撮り始める長回しの技法と、見せ場とあらばここぞとばかりに尺をとる英断に心から敬意の念と感服を強いられる、極めて学ぶところの多い作品。>>続きを読む

クイーン・スパイダー(2003年製作の映画)

4.7

パラレルワールドサバイバル作品。

数回だけ現れる女王蜘蛛がかわいい。
もっと遊びどころはあったはずだが、女王蜘蛛ゾンビ軍vs人間達による生き残りを賭けた戦争にのみ焦点を当てた清いストーリーだった。
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キルミー・レイター(2001年製作の映画)

4.6

古くさいエフェクトとシュールな演出を多用したがる作風。

自殺志願者が人質になるというアイデアと、超クールなお姉さん(セルマ・ブレア)と、上記の手法の監督、それらを掛け合わせた一発もの感が際立ってしま
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