しおまねきさんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

密告(たれこみ)(1968年製作の映画)

3.5

トンネルの光で安藤昇の顔が浮かび上がるオープニングからカッコいいカットが続出。『荒っぽいのは御免だぜ』をブラッシュアップしたようなテイストのハードボイルド・アクション。ダンプを使った大掛かりなカーアク>>続きを読む

首領を殺れ(ドンをとれ)(2010年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます

低予算を逆手に取ったワンシチュエーションのドラマだが、主人公たちの抱える閉塞感がよく出ている。すべてから解放されても世間から切れ、極道の世界に入った者に居場所も逃げ場もないことがわかるラストは強烈。>>続きを読む

劇場版AIR(2004年製作の映画)

2.0

トリッキーな演出、ヒドい作画、難病ラブストーリーのアンバランスさが凄まじい。怪作と言えば聞こえはいいが、あまり面白いものではない。
深夜アニメの盛り上がりを劇場用アニメがまだ取り込めてなかった時期のあ
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女がいちばん似合う職業(1990年製作の映画)

1.5

よくわかんない映画。刑事ドラマ、サイコスリラー、アクション、ハードボイルド、いろんなものを期待したが、すべて裏切られた。都会の孤独とかディスコミュニケーションとかそんなのを描いてんの? 90年代的と言>>続きを読む

シャドー(1982年製作の映画)

3.3

犠牲者がポンポン出るので飽きさせないが、それ以上に音楽の力が大きい。犯人の主観というにはムリヤリな長回しやしつこい犬のシーンもゴブリンの音楽があるから間が持っている。

ウルフズ・コール(2019年製作の映画)

2.8

最初の20分は面白い。後半も緊張感はあるけど、内輪揉めの理由があまりに不条理で「ちゃんと話し合えよ」というのがどうしても。軍事の世界の歪みは多分に感じさせるけど、それがテーマに見えないので釈然としない>>続きを読む

暗黒街シリーズ 荒っぽいのは御免だぜ(1967年製作の映画)

3.3

タルいところもあるけど、ハードボイルドな雰囲気はしっかり出ている。
爆走するポルシェ911や転車台のある車両基地での銃撃戦が印象的。

エスケープ・フロム・L.A.(1996年製作の映画)

4.5

計算と天然の絶妙なバランスで成り立つイカレ具合が最高。このおかげでしょぼいCGなどのマイナス要素が笑いに昇華している。
エンディング曲もカッコいい。

妖術大変化(1983年製作の映画)

2.0

良い妖術使いと悪い妖術使いが空を飛び、手からビームを出して戦う。特撮は牧歌的でショボく、アクションにスピード感がないので、デタラメな面白さが少しある程度。
さらにビームを出すのが当たり前の世界なので、
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ジェロニモ(1993年製作の映画)

2.3

タイトルに反して、主人公は白人将校だし、そいつらがアパッチに理解があるという言い訳じみた設定で、なんともヌルい出来。銃撃シーンで一瞬白い画面を挿入するエフェクトも安っぽい。
唯一、ジェイソン・パトリッ
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デンジャーヒート 地獄の最前線(1989年製作の映画)

4.2

独特の編集リズムがクセになる。主人公らに同行する子役の素朴な演技も良い。
ジェニファー・ビールスに襲いかかるスモーキーマウンテンの子どもたちが凶暴すぎて笑った。

インクレディブル・ハルク(2008年製作の映画)

4.0

スタングレネードの光で浮かび上がるシルエットや催涙弾の煙の中で変身するシーンなど、見せない演出が面白い。

傷だらけの勲章(1986年製作の映画)

1.1

ひたすら退屈で空虚。ロクなアクションはないし、ミステリーとしての驚きもないし、ドラマにはなんの説得力もない。エジプトが舞台になると、これ見よがしにピラミッドが映り込むのでバカにされてる気分になった。

新・少林寺三十六房(1984年製作の映画)

2.0

主人公がアホ過ぎて、最後のほうは敵を応援してた。

極道の墓場 フリージア(1998年製作の映画)

1.8

なにがしたいのかよくわからない映画だった。いきなりロードムービーになったり、人生再生のドラマになったかと思えば、それをブチ壊してみたり、クライマックスは三浦友和と哀川翔のBLドラマになり、そこへ蛍雪次>>続きを読む

FALL/フォール(2022年製作の映画)

3.3

テレビ塔を登るとこが一番ハラハラした。
クライマックスのどんでん返しはびっくりしたし、サバイバルも悪くはないけど、もっとシンプルで短いほうがよかったと思う。

パーフェクト・ドライバー/成功確率100%の女(2020年製作の映画)

2.5

運び屋設定が生かされず、権力悪がエグいバイオレンスを見せながら迫ってくるよくあるパターン。軽さと重さが混ざり合った演出も中途半端なだけ。

アイ・アム・レジェンド(2007年製作の映画)

2.0

始まった時点で主人公が生活に必要なものをほとんど入手しているのでサバイバル生活が面白くない。
印象に残ったのは日光で境界線ができるシーンとサム(犬)だけ。

忍術御前試合(1957年製作の映画)

2.0

忍術が魔法レベルのなんでもありだが、特撮は初歩的なトリック撮影で、技術が忍術に追いついてないなぁと。いろんな生物に変身するクライマックスにもっと巨大感があれば良かったのだが。
大人のドラマと子どものド
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強盗放火殺人囚(1975年製作の映画)

2.3

前2作にあったアナーキーさがなくなり、松方&若山の脱獄珍道中、犯罪コメディに。見せ場はあるが、特に残るものはなかった。
男の友情に収束していく展開もイマイチ。

少林寺VS忍者(1979年製作の映画)

4.0

武術バカの夫婦がムチャクチャ新婚生活を送る前半、夫婦喧嘩がいつの間にか倉田保昭一派との日中異種格闘技戦に発展する後半、どちらも予想外で楽しい。殺伐とせず、ラストもさわやかなので後味スッキリ。
八名信夫
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右門捕物帖 片眼の狼(1959年製作の映画)

3.5

首吊り死体を発見するオープニングのつかみが完璧。そこから早口でまくしたてる堺駿二のしゃべりとスピード感のある展開で一気に引き込まれる。
タイムリミット設定が効いてくるクライマックスの畳み掛けも興奮。
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監獄島(2007年製作の映画)

3.8

『バトルロワイヤル』っていうより『バトルランナー』だな。肉弾アクションでひたすら押す作品だが、足首に爆弾が付けられている設定のおかげで爆破シーンも多く、良いアクセントになっている。
スティーブ・オース
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ブレージングサドル(1974年製作の映画)

3.0

途中までは「古臭くてベタな西部劇コメディ」って感じだったが、クライマックスからラストにかけての逸脱が凄すぎた。

無法の宿場(1963年製作の映画)

4.8

シンプルでありながら深みを感じさせる。ロングショットのアクションがバシッと決まるオープニングから緊張感が途切れない。
特に4回ほどある決闘シーン(未遂も含む)のシチュや演出がどれも良い。やかん、カミナ
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進め!ジャガーズ 敵前上陸(1968年製作の映画)

2.0

タルくて、ギャグも笑えないけど、若すぎる伊東四朗が戦後23年を新聞などのコラージュ映像で振り返るPVシーンだけ面白い。

ブレイン・スナッチャー/恐怖の洗脳生物(1994年製作の映画)

3.4

いろいろ惜しい。テンポが良くて楽しめる反面、後半は中だるみして長さを感じさせる。特にラスト10分のバトルは蛇足。ドナルド・サザーランドに見せ場をあげたいのはわかるけど。
寄生エイリアンの造形はメチャク
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十手舞(1986年製作の映画)

2.8

散漫でカタルシス不足。前半31分までは面白いが、それ以降は人が変わったようにつまらなくなる。石原真理子と夏木マリのダンスシーン、ブルース・リーのマネをしまくる竹中直人のヒドいパフォーマンスなど、バカ映>>続きを読む

太陽の墓場(1960年製作の映画)

3.5

昭和30年代の釜ヶ崎のスラム&カオスぶりと炎加世子のカッコよさ。命の軽さが凄い。リアル『北斗の拳』みたいな世界が怖くもあり楽しくもあり。

LEVEL(1994年製作の映画)

1.8

これだけの役者揃えといて、スゴく中途半端。あんなラストで納得する観客いないだろ。途中で入手したチャカはなんだったんだ?

標的 羊たちの哀しみ(1996年製作の映画)

4.0

真冬の新潟ロケの寒々しさとクールなサスペンス演出がぴったり合っていて、カットの一つ一つも決まっているのだが、時々挟み込まれるクソダサスローモーションと雑な編集が作品のクオリティをちょっとずつ削っていて>>続きを読む

麻雀飛翔伝 哭きの竜3(1996年製作の映画)

4.2

前作同様、緊張感のある出来。光と影の演出が印象に残る。ただ、ビデオ撮りだから光が映える一方で、白飛びして見づらくなるのが難点。
今回の白眉はなんといってもクライマックスのロシアンルーレット麻雀。よく考
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