第1期も第2期も、一度目は妹と観て、二度目は夫と観た。
一度目は観終わった後の感想が「悲しい」「悔しい」「切ない」そして「ふざけるな」しかなかったけど、二度目は展開も結末も知ったうえでの鑑賞だったのでもう少しマイルドな感想にはなった。
以下ネタバレ有。
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何度観てもやはり終盤のマクギリスがあまりにもアホとして描かれすぎている。
いくらガンダム・バエルを起動できたところでガエリオの証言が自分の野望を叶えるにあたって致命的な障害になるということが予見できないのはおかしい。
マクギリスが他者の感情を瑣末なものだと認識しているのだとしても、それを利用して周囲の人間を陥れるくらいには理解できていたのだから。
せめてガエリオが生きているとわかった時にもっと焦ったり死に物狂いで殺そうとするくらいさせれば自然だったのに。
そうしないことが、マクギリスの心が伝説に傾倒する少年のままであることの証左として描かれているのではあるのだろうけど。
そもそも、ギャラルホルンの面々がその伝説について語るシーンを何度か差し込むなどしておかないと、それが彼らの中でどれほどメジャーな伝説なのかもわからないし、それを盲信するマクギリスの思考も理解できない。
マクギリスをアホとして描いているのは受け入れたうえで、理解できないアホではなく理解できるアホとして描いてほしかった。
また、アリアンロッドの面々の中でもイオクはあれだけ惨たらしく殺されるのに対してジュリエッタはしれっと生き残って英雄になるのも個人的には解せないポイントだった。
鉄華団に感情移入して鑑賞していた身としては、ジュリエッタはイオク以上に散々邪魔をされヘイトの対象だった(特に#45のラストはマジで許せない)キャラなので、#50でガエリオと浮かれた絡みをしているのはシンプルにイラついた。笑
ジュリエッタは#46で三日月から無慈悲にボコられて死ぬべきだったと思う。
英雄になる役割も別にイオクで良かった。
イオクは無能で馬鹿ながら愚直で人望が厚い面も描かれており、良くも悪くもラスタルの命令に従うだけでなく自分の信念に従って動いていたキャラなので、英雄らしいといえば英雄らしい。
対してジュリエッタは人間であることを辞めないまま強さを求める姿が描かれており、非人道的な阿頼耶識システムを否定するキャラとしての存在意義はあったが、かと言って戦闘シーンで特に強さを示すこともなく、基本的にラスタルの命令に従っているだけだったので、英雄扱いはしっくりこない。
ごちゃごちゃ文句を言いつつも二度目の鑑賞でも泣いたり笑ったり怒ったりさせられるパワーのある作品ではあるし、名作であることは間違いない。
いつか成長したライドが主人公の作品も観てみたいな…
↓第1期
https://filmarks.com/animes/539/1289/reviews/5292653
【2024.03.04.#26〜#27鑑賞】
【2024.03.05.#28〜#38鑑賞】
【2024.03.07.#39〜#40鑑賞】
【2024.03.09.#41〜#50鑑賞】
【2024.03.10.レビュー投稿】
【2024.03.20.レビュー最終編集】