戦前の日本にトモエ学園があったことに驚きで、もっと学園について知りたくなりました。
学園の根幹にあったリズム教育が、雨の日に泰明ちゃんと駅に向かっているシーンで生きていたのが印象的。リズムが人生を彩る旨の引用が途中読まれていましたが、どこからの引用か調べたいと思います。
戦争のグロテスクな部分を直接描かずに、人々の日常を描写ことで戦争の悲惨さを語るという意味では「この世界の片隅に」と通じますが、「この世界の片隅に」と違って戦争が“メイン”テーマではないのに(ないからこそ)、教育の機会、理念、思想、日常などが奪われていく過程がリアルで、本当に戦争が憎いと思いました。
トットちゃんのお父さんが、バイオリンで軍歌は弾けないと決意したシーンに感動したとともに、思考の次元が当時の一般の人と比べて明らかに高く、意思を貫いたことにも感心しました。もちろん小林先生もそうです。子どもたちにも確かに受け継がれ、外野からの暴力に対して子どもたちが「トモエ学園いい学園、入ってみてもいい学園」と団結し、非暴力で悪に悪で返さない姿は素晴らしかった。
小林先生のように子どもを育めたら最高だけど、大きな忍耐と犠牲も必要だなと思います。それを超える“火よりもあつい”愛があって初めてできることだなぁと。
気持ちがとても豊かになる映画でした。
これを機会に本も読みたいと思います。
必ずみなさんに見てほしい映画です。