家庭を持つCEOがインターンで会社にやってきた青年に心を惹かれ、胸の奥に秘めた愛欲を解放しては溺れていくエロティック・サスペンス。
エロすぎーッ!なんだコレっ!?エロすぎだろっ!!数々の作品でヌード・シーンを披露してきたニコール・キッドマンの裸体をほぼ晒さず、登場人物たちの体勢と数々の物品を駆使して数多のエロを表現している。冒頭にあるニコール・キッドマンの濡れ場でエロ度数が頭打ちかと思いきや全くの序の口であり、なんならニコール・キッドマンの素肌が映らないほどエロさが際立つ。服や下着を付けたままの方がエロい。こういった裸体を露出させずにエロを表現した作品として『別れる決心』があった。ただ、『別れる決心』の表現力は「官能的」と冷静な気持ちで受け切れるのに対し、本作は「エロすぎーッ!」と感嘆する。強烈なエロさが主人公の秘めたる愛欲を強く表現している。並びに、本作のテーマを強く提示して社会を風刺している。合意の上で行ったはずのセックスが地位や立場を脅かす手札になること。地位や名誉を得た者および女性に対して異常なまでに清純を求めるほど社会が潔癖であること。現代社会が如何に性衝動を抑圧しているかを思い知れる作品だ。芸能人の不倫を叩いてる方々には良い教材となろう。
⭐評価
脚本・ストーリー:⭐⭐⭐⭐⭐
演出・映像 :⭐⭐⭐⭐⭐️
登場人物・演技 :⭐⭐⭐⭐⭐
設定・世界観 :⭐⭐⭐⭐⭐
星の総数 :計20個